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クールで妖艶な女秘書さん、関西弁女子に人妻と
巧みな描き分けでキャラが生きる”オクモト悠太”
先生の短篇十三本が収められた、自身三冊目の作
品集。
印象的な収録作品は、女友達と、夜祭りに来てい
た”早川沙希”は、姪を連れていた”須賀先輩”を発
見して・・・な「夜目遠目笠のうち?」。ドヤ顔
でスキスキ光線を放つ”沙希ちゃん”が、なんだか
頼もしい、お話でした。
読んでいて感じたのは、人妻や秘書、講師などの
女性キャラを年齢相応にキッチリと描き分けして
いる、その、巧みな筆致。本書に収録されている、
「ちいさくないよお隣さん」では、その技量・力
量をいかんなく発揮しています。また、関西弁の
語彙力をヒロインに与えて、強力に進行させるな
どの構成にも、実力を感じる、完成度の高い一冊。