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「深霧楼奇譚」 へのレビュー

    • 表紙中央に陣取る少年が男子禁制の集合住宅に迷い込んだことで巻き起こる熟女ハーレム物語です。
      流石は歴戦の作家だけあって、ストーリー作りとキャラの立て方が上手いです。
      それぞれにトラブルを抱え、俗世間から逃げてこの廃ホテルで暮らすことになった美熟女達ではあるものの、一つだけ共通しているのは男子禁制の生活が長すぎて、みんな欲求不満がMAXって事です。
      ある女性はSEX依存症の治療を兼ねて、ある女性は男に貢ぐ悪癖を直しに、ある女性は職場の権力闘争に嫌気がさし、ある女性は発育の良い体をコンプレックスに悩み、ある女性は息子との禁断の愛を忘れるため、等々幅広い理由のようでいて半分以上が性がらみなので自ずと降って湧いた雄に興奮を抑えられなくなります。
      その負い目や弱い部分に主人公の少年がぴったりフィットすることで、性に長じていそうな熟女を逆に手玉に取る征服欲の快感が上手くできています。
      また、ヒロインの初登場時に名前と年齢が表示されているのは素晴らしい親切設計です。
      いくらキャラが立っていても、ヒロインが8人ともなると誰が誰やらわからなくなりそうなのを未然に防いでいます。
      それに、年齢は熟女感を裏付けるのに一役買っています。
      下は30代、上は50手前の美熟女達が集う女の園に迷い込んでみたい人にお勧めの一冊です。

      2人が役に立ったと答えています

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