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祖国のために嫁いだ彼女を待っていたのはその相手の死と
義父となるはずだった親子ほど年の離れた国王との結婚。
早くに子をなして宮廷で権力を握ろうと考えていた王女を
あざ笑うかのようにこの国独自の強い香が彼女の思考を鈍らせる。
そして衆人環視という異常な状況での子作りに王女は蕩けていく。
ラストでは彼女がたどる結末を端的に匂わす王の好色さと
見せられた人たちの呟きにCuvieテイストが表れている一作です。