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痴漢ものと聞いて、嫌がる女の子に無理やり……という場面を思い浮かべるのが至極普通なものですが、この作品はちょっとだけ趣向が違う。
「捕まえてやる!」と豪語する女の子は、結局いっつも痴漢されては逃げられてしまうの繰り返し。しかもその女の子、垢抜けていると思いきや性的知識が残念なくらいに足りていないというギャップつき。
女の子の「捕まえてやる!」という意気込みはやがて建前のように変化して、「今日は痴漢は来ないのかしら?」とどこか期待するようになる。
それらの流れが女の子のモノローグで語られるので、葛藤という名のツンデレがたくさん聞けます。かわいい。
ぜひ、後編と一緒に購入して聞いていただきたいと思います。