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「Bad Name」的鑒賞

    • 2009年08月26日
      評論家推薦!
      一本道なのでゲーム性はないが、多数の前レビューでもあるとおり文章力、心理描写に卓越したノベル。数多ある作品よりも流し読み率はダントツに少なかった。そしてあまり語られないが実は露出モノ(の中のひとつ)としても傑作の作品だ。

      露出といえば「隠れてとか公衆の面前で全裸」と思う人が大半かもしれない。
      しかしひとつに、日常の中で自分独りだけがHモードに置かれる状況の「心理的」露出といえるものがあり、当然「〜全裸」とは、まったく違う趣のものとなる。
      これに要求されるのは、視覚的なものよりも心理描写が重要になるわけで、つまりそれを表現するのはAVには困難だ。コミックでも難しい。モノローグや客観的一人称の表現を最も発揮できるのは文章が最適だろうことをこの作品は示してくれる。

      嫌がりながらどんどん感じていくシーンが多数あり、それが主人公の基調となっているのは、まあ他にもある。しかしそこに「バレないように」「バレてはならない」という心理要素が加わると、その攻めぎ合いに結局堕ちていくM的敗北感を、誰よりも自分で自己に刻みつけてしまう「調教」が表れる。この描写は他のどんなジャンルの作品でも実は有りそうで無く、そしてこの作品は見事にそれを結実させている。

      個人的にはそうした「Mの自覚」を重点に伸ばしていく方向で行ってほしかったが、それは我儘というもの。ただこういった嗜好をわかってる(と思う)作者なので勝手に期待させてもらうことにする。少なくとも自分には「宝石」だった。

      しかし一貫して暗い雰囲気だし、終始イジメられモードなので苦手な方は注意要。
      難点を言うならオートモード時。最後の一行を読みきる前に改ページされてしまう。次回作では改善をお願いしたい(あるかな?)。

      2人表示很有幫助

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