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مراجعات لـ # اسم#

    • سبت/08/2016
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      あれからもう半年近く経ったかと思うと、早い。
      餅よもぎさんのことがあって、すぐに代わりの声優さんをたてられてすずしろの新作が制作される…というのは、正直、違うんじゃないの?と思っていたのだけど、聴いてみればそんな思いは吹き飛んだ。
      聴き始めてすぐに登場する"豚さん線香"。これだけでもう、この作品はよもぎさん演じるしろに捧げられているのだと感じられる。

      縁側、蚊帳で区切られた二人だけの世界という、これまた過去の作品を思い出させるシチュエーション。
      他の店員さんはお祭りの方に行ってしまったとのことで、静かな夏の夜を繊細に表現する音響はどこか幻想的ですらある。
      その静寂を打ち破る花火。クライマックス、目の前に照らされた夜空の広がるような空間表現は圧巻で、同時に切ないものだ。花火には元来、鎮魂の意味があるのだとか。

      演技もよもぎさんのしろをとてもよく研究されていると感じる。
      二日目のパートでも時間軸のつながりを感じさせる描写が多くあり、最後には前向きに変わっていくしろが描かれ…それは嬉しくもあり、寂しくもあり。

      自分は音声作品を聴き始めた頃にちょうど最初期の数作が出ていたのが道草屋で、やっぱりその時に出会ったすずしろには思い入れがある。
      つらいときたくさん救ってもらった。
      だからよもぎさんの事を知らされた時は辛い気持ちになったけど、同時にその強さを改めて凄いなと思ったのだ。
      自分の先が短いと知らされながら、それでも他者を癒そうとするのはどんな気持ちなのだろうと。

      だから、
      "夢の中で巡り会えたら 僕の涙を渡すから / 瞼の裏側で / 君の心ひとつだけ 連れていくよ"、
      そして、
      "はじめまして ボクに出会ってくれてありがとう"。

      餅よもぎさん、ありがとうございました。
      新しいすずしろ、またよろしくね。

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