舉報鑒賞（資料輸入）

正統派の一人RPG、製作に数年かけただけあって非常に面白く仕上がっています。
内容は、体験版や、下記の玄米大好きさんのレビュー通りです。

全体としては、4章で物語を進み、金貨や経験稼ぎをやっていくうちに、強制イベント
「ダンジョン」が発生、その最後に出てくるボスキャラを倒す、というものです。

キャラの動かし方、各キャラの個性やそれらとのやりとり、所々に入るギャグ、場面単位で気合を
入れる機会とその演出など、魅力がてんこ盛りです。
また、良いゲームの特徴でもある、オークションなどの複数の方法で強化が可能、という
ストレスを積もらせないゲーム構成です。

ごくごく個人的に残念だったのは、ティルキッスは(精神的に)あまり成長せず、最後まで青臭い
啖呵を切っていること、影の主役で感情移入の強いキャラ「ジャスティス」も、ちょっと哀れっぽい
感じだった点、いくつかの伏線が途切れなんとなく途中で終わってしまったような印象、そして、今の日本人風に、
滅私奉公は可愛そうだけ、戦うのは自分のため、大人はみんな汚い等の思想が根底にあるのが、年寄りの自分にはマイナスでした。

このような主観的な、設定上だけの委細さえ除けば(それだけに設定が優れているとも言えます)、
非常に遊びやすく、楽しく、色んな意味で奥行きがある素敵な作品です。

また、終わり方も色々と続編にお誂えな感じもしますので、ひょっとしたらこれからの楽しみも増えるかも知れませんね。

しばらくは夢中になれるとても良いゲームです。
蛇足ですが、1)高い難易度でクリアしても違いはありません。2)第4章では、まずはパズル的である以外は
特に難しくないダンジョン10を攻略しましょう。他のダンジョンがずっと楽になります。