ラッキー!美女と一緒に飼われちゃった!

『ラッキー!
  美女と一緒に飼われちゃった!』

原作:岩崎う大(かもめんたる)
漫画:橋本ライオン

0円 無料配信中

会社帰りに突然宇宙人にさらわれたブサイク中年サラリーマン。絶望の日々を過ごす彼のもとに、同じくさらわれた一人の美女がやってきて…?
法の及ばぬ異空間で繰り出されるセクハラの嵐と超展開に刮目せよ!!

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「お笑い芸人」だけでない!!
「漫画家」としての側面に迫る!!

お笑いコンビ「かもめんたる」のメンバーとして知られる岩崎う大氏。幅広い活動の中で、『マイデリケートゾーン』(小学館)というコミックスの著作も持つ彼が 今回DLsite向けに新作「ラッキー! 美女と一緒に飼われちゃった!」の原作を描き下ろしてくれた。

その過激で独創的な発想はどの様に生み出されるのか? そもそもなぜ漫画を描くようになったのか? 「漫画家・岩崎う大」のルーツに迫るインタビューをぜひご覧ください。

岩崎う大プロフィール

岩崎う大プロフィール

お笑いコンビ「かもめんたる」のボケ・ネタ作りを担当。2013年キングオブコント優勝する実力派コント師でありながら、作・演出を手掛ける「劇団かもめんたる」においても高い評価を得ている。
2018年には小学館から漫画単行本「マイデリケートゾーン」を刊行し、その狂気じみた作風で漫画界にも衝撃を与える。各方面で中毒性の高い独特の世界観を表現する鬼才にして、シモネタGPで初代王者にも輝く。
そんな彼が作・演出を手掛ける劇団かもめんたる第10回公演「HOT」は池袋芸術劇場シアターウエストに令和2年12月2日〜7日開催されます。

岩崎う大インタビュー 岩崎う大インタビュー 岩崎う大インタビュー 岩崎う大インタビュー

岩崎う大インタビュー

2020年10月2日 新宿某所

今回漫画の原作をやってみての感想は?

僕も自分で漫画を描いてるんですけど、自分の作った話が他の人の絵で出来上がるというのを初めて体験しました。僕の持ってる雰囲気とはまた違う形になって、歌とかで言ったら、自分の書いた曲を他の人が歌ってるみたいな、ちょっと不思議な感じがしましたね。
どうしても拭いきれない僕のおどろおどろしさみたいなとこが、逆にポップになってて、面白かったですね。

漫画を描くようになった経緯は?

Twitterに4コマ漫画を書いていた時期がありまして。それはバズらせようという思惑があってやってたんですけど、4コマってコントで言ったらショートコントみたいな感じで、でも自分が得意とするのはストーリー性のあるものなので、漫画でももうちょっとストーリー性があるもののほうが面白いのかなと思ったんです。

でもいかんせん画力が追い付かなくて…。最初のページに出てきた人を何ページ後かに同じ人ってことをわからせることが自分の画力でできるのかなあって。それが不安だったんですけど、そこはなんとか、ホクロを目立つところに描いたりとか、髪型に特徴を持たせるとか、ボーダーの服を着せるとか、そういう工夫をしてみたら意外と読めるものになって、そこからですかね。

あと、空いた時間に進められるのもいいですね。コントだと劇場に行かなきゃいけないとか、ライブの時間が決まってたりするけど、漫画は時間が空いてる時に進められるから、複業というか、もうひとつの仕事としてすごく合ってるなと思ったんです。

影響を受けた漫画家は?

僕の少年時代は少年ジャンプの全盛期だったので、ろくでなしBLUESとかドラゴンボールとか、そういうのを読んでましたね。でも昔の漫画もけっこう好きで、手塚治虫さんとか、ジョージ秋山先生とか。

このあいだジョージ秋山先生が亡くなって、もう1回作品を読み直したんですけど、やっぱ面白いなあと思いましたね。先生は鬼才と言われてますけど、僕もわりとそう言われることがあるんで、勝手にシンパシーを感じてます。

ジョージ秋山先生は自分の好きなものをストレートに出してる感じがするんですけど、今後僕も自分の表現したいものをストレートに出していくべきだなあと思います。

今回の漫画の内容はかなり独創的ですが、アイデアが降ってきたのか、方法論的にキッチリ作り込んだのか?

今回の作品は以前4コマで描いていたやつが基になっているんです。その4コマは最初1人の少年がいて、少年が平和に暮らしているシーンが3コマ続いて、4コマ目で窓みたいなとこから大きな目がギャロっと見てるんですよ。
今日も平和な日だなあってシーンから、最後に“たとえトカゲに飼われていても”ってなる。そういうシュールな4コマです。

トカゲの4コマ

僕自身、小さい頃から虫とかも好きだし、ペットも飼ってたりしたんですけど、飼うって人間しかしないじゃないですか。他の生き物を飼うってけっこうイカれた行為だと思うんですよ。それって面白い行為だなとずっと思ってたんですけど、どんなに環境を良くしても飼われるほうにとっては自然が一番だよって話じゃないですか。
で、逆に人間が宇宙人に飼われる場合、宇宙人が考える人間が一番良いと思う空間とはどういうものなんだろうなって考えたんです。

あと、例えば水槽とか見ている時に「いいなあお前らは、いつでも交尾できて」とか、現実逃避的に思っちゃいそうな気がするんですけど、それを人間に置き換えた場合、すごい変な顔の人がきたとか、一番生理的に受け付けないやつがきたとか思うかもしれない。
そういうことを空想すると面白くて、それをそのまま広げていったという感じです。

今回の作品を作っていて煮詰まったりはしたのか?そういうときはどうするのか?

今回作品を作っていくうえで苦労したり煮詰まったりしたことはなかったんですよ。ただ絵を橋本ライオンさんに描いてもらうので、イメージの共有が難しいのかなとは思ってたんです。そもそも僕が思い描いているものを橋本さんに面白いと思ってもらえるのかどうか、そのへんの不安というのはありましたね。

でもしっかりすり合わせができたので大丈夫でした。もうちょっと手はこう描いてほしいくらいのことは言いましたけど、それくらいですかね。

コントや脚本と比べて、漫画ならではの苦労や喜びは?

漫画の苦労は絵のことが多いですね。本当はこういう感じで描きたいんだけど、どうやって描けばいいんだろうとか。ほんと手は描くのが難しいですねえ。
あと人がいっぱいいるシーンとか、面倒くさいからアップにしてみたりして、でもやっぱちゃんと描かなきゃと思って描き直したりするんですけど、そういうところが漫画ならではの苦労だなと思いますね。

でもそうは思いつつ、コントで人をいっぱい出そうとしたら人を集めないといけないし、ロケーションとかでも、もし映画を撮ると考えたら何億かかるんだって話ですよね。漫画なら絵で描いちゃえば実現できちゃうんで、それが漫画のいいところかなと思いますね。

あと、漫画は人が読むたびにパフォーマンスが下がることがないじゃないですか。コントだと噛んじゃったりとか、相方との息が合っていなかったりとかいろいろあるけど、漫画だと問答無用に「これが僕の作品です」って示せるんで、それがいいですね。

今後どのような作品を描いてみたい?

老若男女にウケるような漫画を描きたいっていう理想があるんですよ。ヒーローものの設定とかもあったりして、自分の劇団でやってる作品だったりするんですけど、そういうのを漫画にしたら面白いんじゃないかなあと。

漫画を1冊出してるんですけど、アンダーグラウンド的な評価で終っちゃったんで、ちゃんとしたとこに行って勝負したいなという思いはあります。

一方で、1冊目の路線をより貫いた下品なものを描いていきたいという思いもありますね。

漫画家としての夢は?

やっぱり大ヒット作と呼ばれるものをいつかは出したいですね。
今回の作品のようにマニアックなものも僕の好きな形ではあるんですけど、やっぱり本棚に置いてあっても恥ずかしくないような作品を作りたいですね(笑)

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