荒霊守~欲の海を駈けるふたなり少女と少女たち

『平泉　鈴名』(ひらいずみ　すずな)
ヒロイン。女性。
主人公の部下で「荒霊守」。定期的に性欲処理する必要のある主人公の夜伽役であり、監視役。
主人公とは精通以来の付き合いだが本番はしていない。
物静かで、常識的、献身的、忍耐深い、聡明な少女。
霊力の才能は人並みだが、武芸で鍛えた努力家。細マチョ。

『シアナムヒ』
ヒロイン。一見少女に見えるが、実は現人類担当前に数万年の繁栄を誇る、地上最初の霊長類である超人種族「ソルムンデ」の生き残り。
天真爛漫で、人間社会の道徳や常識の概念なく、「現霊長」である人間のことを猫か犬くらいにしか思っていない。
数年前の事件の後で政府機能を失った閉鎖エリアの中で暮らしているが、双子の姉が失踪したため、それを探しに数年振りに外に出る。

『天城　真衣』(あまぎ　まい)
日本政府霊的安全機構霊安調査庁現最高責任者、「神祇伯」、「聖上代理」。退魔の御三家の中唯一現代でも繁栄している中央守「天城」の当主。前任者だった父と母は主人公の母が引き起こした事件の中で命落とした。主人公に好感を持つと同時に、仇の娘でもある彼女に複雑な思いを抱いている。

『蕭　紫琳』(サイ　ズーリン)
ヒロイン。「生まれながらに陰陽合一を為しえて、道に反している存在、八重垣一族」を根絶やしにするために大陸から来た仙人。
感情をあまり表に出さない、無機質な少女。
何時から存在しているか不明だが、紀元以前からユーラシア中心に両性具有の存在のみを探し出し、抹殺してきたキラーマシーンのような者が存在すると古くからの言い伝えがあり、それが「太極の番人」「道法の化身」など異名を持つ彼女のことと思われる。
だがその使命を負いながら主人公に興味を持っていく。

『都彌　緋見子』(とみ　ひみこ)
准ヒロイン。女性。
突如志日津に現る謎の敵集団、そのリーダー格と思わしき少女。
傲岸不遜で豪然たる性格だが、寛大さと柔軟さも兼ね備えている。
没落した退魔の御三家のひとつ西方守「都彌」と同じ名を持つ。

『八重垣　那依』(やえがき　なえ)
ヒロイン。両性。
緋見子に隷従する謎の敵。
主人公と同質の術を使う。
少女みたいな外見だが実年齢は……

『シラオクヒ』
准ヒロイン。女性
那依と共に行動し、敵の一味と思わしき。
高飛車で荒っぼいが少女。
機械弄りは得意。

『シスターフェイスレス』
女性。
世界中でテロ行為を繰り返している、終末を語る邪教教団「セレマ修道会」の大幹部(極東担当)、多くの信者を引き連れている。
表面上は緋見子に付き従い、彼女のために教団の信者を戦力として提供する。
ヒロインである鈴名と目が似ている。

『荒倶照伊須弖異主乃命』(あぐでぃすてぃすのみこと)
准ヒロイン。両性。
二千年間以上前に八重垣と契りを結び、一族を見守る豊穣の神。
山の神であり、はるか昔、遠い遠い西の大地にある『葦雫』(いだ)の山が最初の憑代であったという。
肥沃な大地の体現、百獣の王、大いなる母、死と再生、出産と去勢、絶頂と勝利の他に、多くの御名と多くの神権を持つ。

正体不明。