隷徒1 聖香の章

その学園では不適格な学生の教育を諦め、それでも卒業したい場合に「隷徒」として過ごす道があった。聖香は転校初日に自虐癖が見つかる。退学か隷徒か。母に心配をかけたくないと隷徒に。その日から全裸を強要され恥ずかしい検査を受け、教員や学生の要望に応える日々がはじまった。もし逆らえば厳しい懲罰が待っている。

　聖香は、シングルマザーの佐恵子、姉の翔子と3人暮らし。母の仕事先が変わったことから転校してきたばかり。ですが、聖香はいけない子。お尻に淫らな文字を書いて下着をつけずに登校する趣味。その写真を匿名のブログに掲載していたのです。それが、学園を守る優秀生徒たちによるチームAの情報網に引っかかり……。
　隷徒というのは、この「荒縄学園」の特別ルール。本来退学になるべき学生を救済しますが、一切勉強はさせません。教員や学生の欲望の処理係となるのです。娯楽用隷徒、実験用隷徒、業務用隷徒の3段階があり、従順な隷徒になるように厳しい調教を受けながら日々を過ごすことになります。

　聖香は、母をガッカリさせたくなくて、隷徒の道を選びますが、それはとてつもなく厳しいものだったのです。奴○、羞恥、露出、肛虐、輪○とエスカレートしていきます。
　なお、本作は286ページの小説です。イラストは表紙と奥付のみとなっていますので、ご注意ください。

　なお、荒縄工房の「SM文庫」は価格を低く抑えるために、全体のボリュームを減らして分冊形式となっています。本書は、このあと「姉妹の章」「母娘の章」と続く予定です。

縦書き表記となりました。本文の修正を加え3版となっています。