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作品内容
もうっ、甘えん坊。今日だけだぞママとお風呂に入るのは♡
「なぁにいい年して、ホラー映画見て一人でお風呂に入れないって?」
もう◯学生でしょっ。 とリビングでビール片手にパソコンとにらめっこしてるママが言う。
ショートカットの髪を片方の耳にだけかけ、その耳だけが僕の方を向いてる。
「そんなこと分かってるよぉぉ!!」
わかってるけど。 背中につららを突っ込まれたみたいに、ぞぞぞ~と恐怖が全身を震わせる。
「ママお願いっ!! だめなら今日お風呂入らないっ!!」
「え~。だめよ、入りなさい、部活で汗かいたんでしょ?」
クラスの女の子に嫌われるわよ。 と言ったあとビールを喉に流す。
「だって、髪洗うとき目を閉じるんだよーー!! 後ろにオバケがいるかもしれないじゃん!!」
ママはビールを吹き出し「あはは。そんなに怖い映画見たの?」とやっと僕の方に顔を向ける。
ショートカットの髪。
雪のような肌。
大きな二重の瞳。
長いまつげ。
黒縁のメガネ。
ピンクの唇。
長い前髪をカチューシャで上げ、つるん。としたおでこを出している。
よく友達からは『キレイなママで羨ましい』と妬まれる。
ママの名前は沢城京香(さわしろきょうか)、たしか年齢は35歳だったはず。
「なんて映画見たの?」
僕が見た映画の名前を言うと「ああ~あれか~アレは怖いわ」とママも身震いして自分を抱きしめる。
「もうっ、今日だけだぞママとお風呂に入るのは♡」
しょうがないわね。 とため息まじりに言うと、ノートパソコンをたたむ。
「やったー。ありがとうママ」
「ふふっ甘えん坊。 今日だけ特別だぞ♡」
ママが僕のおでこをピン。と指で弾く。






















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