宣伝通り内容はほぼ全編に渡ってヒロインが過去の凄惨な責め苦を語るもので、実際にプレイするシーンは短いです。語りは諦観に満ちており、生きる気力すら尽きて家畜以下の有り様。その上で聴き手である自分も悲鳴や命乞いを踏みにじる側のため、それを愉しめる人で無いとキツいです。私は自分をS寄りだと思ってましたが、賢者になった途端苦しくなりました。声優さんの名演技もあって本当にキツい。
難点として、抜きの実用性がやや低いかもしれません。というのも、自身が相手をして貰える抜きどころまで1時間以上も独白が続くのです。一般的な音声作品は女性との絡みが多々差し込まれるのである程度タイミングを選んで抜けますが、この作品はプレイシーンが少ないのでそこを狙って抜く事になります。台本が付いているので時間が無い場合はそこまでスキップ推奨です。
総評として、女性を虐める作品が好きな人には物足りないものの、玩具にされ尽くした女性の末路を楽しみたい趣味の層には堪らない、珍しい趣向の作品だと言えますね。