失楽亭さんのレビュー一覧
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投稿数ランキング | - | (総レビュー数:30件) |
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虐められっ子の少年と彼の幼馴染の少女を中心に話は進む。
少年は虐めっ子の命令で少女の眼の前に於いて自慰行為をさせられるが、少女は「憐憫の情」から彼の行為の手伝いをする様に見える。
その後の結果だけを見れば、少年は少女に対して「恩を仇で返す」次第になったと言える。
しかし、少年を突き動かしていたのは単なる欲情であろうか、また少女もまた単なる「幼馴染」という関係からの「憐憫の情」だけで少年の行為を受け入れたのであろうか。
確かに少年の行為は情けなく、卑劣でもある。少女は余りにも理不尽な行為の被害者でしかないように見える。
だがしかし、実を言えば少年の行為は虐めっ子の命令という形を取りながらも、一部では自発的な意志で為されたのではなかったか。「幼馴染」を選んだ点に於いて。少女はどこかでそれを感じ取ったからこそ、その身体で少年を受け入れたのではなかったか。
こういう形でしか結ばれない関係というのも存在する。少なくともフィクションの領域に於いては。
この二人の関係がこの先、どう発展するのか解らない。破綻するか恋愛関係になるか。ただ欲情だけの関係ではないのは確かである。
この作品の不思議な味わいは名状しがたいものがある。
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日本史で鎌倉時代の事を習うと「泣く子と地頭には勝てぬ」という、ことわざを知る事になる。
地頭は今ではブラック企業に置き換えられない事もない。
労働を搾取されているという意味で。
一方で考えようによっては、この作品の妹も、世間の常識を弁え無い事を言っているとも取れなくもない。自分の所為で兄の企業での立場がより一層悪化するかもしれないのである。
とは言え、矢張り理不尽には理不尽で対抗するしかないのだ。
となれば、どちらを選ぶかは自明である。
金はその気になれば、いつでも稼げる(ということにしておく)が、可愛い妹と過ごせるのは、今この時期を於いて無いのだ。
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このサークルさんでは久々の新作ということになります。
これまでは鬼畜系・凌辱系に属する作品ばかりだったのですが、今回は純愛系です。
純愛系ではありますが、ねちっこい描写は相変わらず健在です。「悪に強きは善にも強し」といったところでしょうか。
「孕ませ」行為に特化した作品なので、口淫や肛門性交といったシーンは無く、正常位、後背位、騎乗位といったノーマルな性交シーンがあるだけです。
それでも、ヒロインの表情は豊かに描かれているので、退屈はしませんでした。次回作にも期待しています。
2019年06月19日
ヒロインは確かに、不良ではある。喫煙はするし、不順異性交遊はするし、「夜遊び」(ラスト近くでそれが何か解る)して朝帰りはするし・・・。
では、周囲の連中はまともなのかと言えば、そうではない。ただ体裁だけは整えたがっている様だ。
この作品での性の乱脈振りの描かれ方を見ると、昔の成人映画を見ているかの様である。
演出は陰惨でなく、カラッとしている。ヒロインの性格もそうである。
正直ラストは、唐突な気もするが、これでいいような気もする。
2019年06月17日
主人公は全くどうしようもないクズであり、なおかつバカである。ここまでくると清々しい程である。
義妹は前半部分では、ひたすら凌辱されるがままだが、後半部分では実は・・・、となる。
案外、このヒロイン、強かなのかも知れない。
タイトルは『今昔物語集 巻二十六第十話』の「土佐國の妹兄、知らぬ島に行きて住む語」の妹の科白から。
そう、決意を固めるのは昔も今も女性である妹の方からなのだ。これが物凄い偏見であるのは勿論、承知している。
そして「さりとて有るべき事に非ねば、妹兄夫婦に成りぬ」のだ。ただ『今昔物語集』所収の説話同様、この作品でも夫婦になってしたことが詳細に描かれていないのは、「全年齢版」の故であるとはいえ、少し残念、後日に期待。
昔も今もこの種の作品に於いて一貫しているのは「前世の宿世に依りてこそは、其の島にも行き住み、妹兄も夫婦と成りけめとなむ」ということなのだ。
2019年06月15日
それぞれタイプの違った女性たちと小柄な主人公があれこれします。
純愛もあれば、凌辱もあり、近親相姦もボテ腹Hもあります。幽霊(女性)との授乳プレイ(?)なんてのもあります。
エンドも純愛(というには過激すぎるが)あり、鬼畜なハーレムエンドありで色々楽しめるでしょう。
2019年06月15日
今回でこれまで使用してきた睡眠薬が無くなるため、完結ということになる。
主人公は容姿は醜悪(らしい)、性格も歪んでいるかもしれないが、馬鹿では決してない。やった事は愚行そのものではあるが。
ヒロインも外見は可愛いが、性格には難がある。
依って登場人物たちに過度の感情移入をしなくて済む。
テキストについては良く出来ているが、キャラクターデザインがあっさり目の為、その点に関してやや物足りなさを感じる方も居るだろう(内容に合っている、と見ることも出来るが・・・)。
2019年06月15日
家族愛というには余りにも歪み、屈折した近親間の情愛劇が展開される。
個人的には何故、父親がああなったのかを知りたかったが、より一層展開が陰惨になったかもしれない。
結末を幸福な結末というべきなのかは、判断に迷うところであるが、そこには紛れもない「純愛」劇が展開されているとだけは言っていいのかもしれない。
2019年06月15日
主人公の男はやや変態の気があるが、基本的には悪い奴ではない。小心なだけかもしれないが。
ヒロインは体は豊満だが、登場当初は無表情といってもいいほど感情の起伏に乏しく、主人公に性行為を仕掛けられても、あっさりと受け入れてしまう。
妊娠した辺りから、表情が豊かになっていく。
もしかすると、ヒロインは生きていることの実感が欲しかったのかも知れない。