ザントマンさんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 73位 | (役に立った数:1,043件) |
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投稿数ランキング | 146位 | (総レビュー数:803件) |
11円セールで購入しました。見たことがある絵のタッチと思ったら、にぼ煮干さんでしたね。大ファンです。女の子の体の描き方がとてもエッチです。
さて、このお話、どこか時代を感じさせる背景や設定がノスタルジックでエロい作品となっています。昨今話題になった駄目なパパみたいなクズの夫やら、配管工、もしくはパン工場を経営していそうな肉屋のオヤジといったアクの強い男どもと薄幸で可愛らしい奥さん、不釣合いだけどストーリーとしては良し。でも男運は無いですね。
まさかの11円セールで購入。好評価が多いし、女の子の顔は可愛いけど獣じゃん?とか思っていた私が愚かでした。エロいとかヌケるとかいう次元とは全く別の話として、この作品、エロと獣の皮を被りながら、実は前衛的劇画作品などに見られる文学的な空気を感じさせる良作だったのです。人ならば誰でもある性の目覚め、人面犬の設定にも見られる人の道理ではありえない何か、そして何よりもタグにある純愛、読んで損はありません。
あと、年老いた犬や猫を飼っている人は意外と感情移入できるかもしれません。
レビュアーが選んだジャンル
2020年09月26日
空色にゃんにゃんさんの作品としてはラブラブではない方の作品。ラブラブとそうでないお話のそれぞれに良さがありますが、このお話のお兄さんのやり方はあまりに卑怯で少しばかり腹が立ちました。この手のお話で道義的に正しいお兄さんが出てくる方がおかしいので、それはいいんですが。
さて、着衣プレイの魅力を知り尽くした作者さん、それだけに破壊力も高めです。キュートな絵柄も極めて良しですね。タイトル的に初めての方が比重が多そうに見えますが、実は後日談の方が長かったり。実際、初体験のお話より後日談の方が多いのは仕様として当然のことと思います。心理描写や女の子の変化を時を追って説明した方がストーリー的に良いでしょうから。
2020年09月25日
新入社員の女の子がなんだか理屈の通らない改革の名の下に孕まされるお話です。けっこう無理矢理だったり輪姦だったりと決してラブラブやあまあまではないシチュエーションではあるのですが、それはそれとして順応してしまい、結局は一人の企業戦士として孕む(なんだ、この日本語は)状況は、ともすれば暗さを伴ってしまうであろう作品の毒を中和してくれる効果があります。アホなことやってるなぁ、程度の軽いスナック感覚で楽しめる良作です。
ほぼ妊婦作品につき、全ての人にオススメできる作品ではないと最初に言っておかなくてはなりませんが、逆に妊婦スキーならかなりおススメです。孕ませの過程があるのは一作のみで、孕ませと出産がセットになっている(作中唯一の出産)ということもあり、個人的にはその作品がおススメです。出産に関してもそれなりに多くのページを費やして、陣痛、破水、発露、排臨、娩出まできっちり、かなり精緻に描かれているというのもあり、これまた趣味が分かれるのですが、そこのマニアにまで手の届く極めて珍しい作品です。過去の作者さんの作品や、ホームページで掲載されていたイラストまであり、かつ後書きで作者さん個人エッセイマンガも描かれているので、ある意味では作者さんの年代記ともいえる作品でもあります。マニアックな本編、過去作品の拙さ、作者さんの苦いような美しいような過去、それらを併せ呑むことのできる快作といえます。
2020年09月24日
寝取り寝取られな作品なんですが、このお話、読んでいて複雑な気分になります。淡白すぎる息子、昔ワルだった親爺、昔の女、今、息子の嫁、三者の関係のうち、淡白な息子に関しては正直同情の余地すらない、悪い意味で仕事人間、鈍感男なのでまあどうでもいいんですが、ワルだった親爺が自制を心がけ、あくまで息子と嫁の幸せを祈る描写と、結局性欲に負けて獣になる二律背反の感情と、徐々に息子から心が離れていく嫁の感情がつぶさに描かれていることで、ネトラレでありながらラブラブだったり、誰も不幸にならない、本人たちにとっては幸せなメリーバッドエンドに近いものを感じさせることで、読者の心のうちにある道徳心すらも揺さぶるような気がして少し怖くなるわけで。まあ、そんな大層な物でもないとは思うのですが、鳥居姫さんのCG集にはその手の毒というかスパイスが効いているのが多いのが魅力という奴ですね。もちろん主役たる絵に不満はありません。極めて美麗です。買って損なしな逸品です。
働かない妹へのおしおきをした結果妊娠させてしまうお話です。おしおきしつつも二人は愛し合っているというのがよくわかるため全体的に明るいお話になっています。ホワイトノートさんの作品ということもあり、結構顔の崩れるアヘ顔やひょっとこもあるわけですが、あんまりにひどいのはそうそうないので苦手な人でもそれほど苦痛なく読めるでしょう。ニート感の塩梅がちょうどいい感じなので、あんまりニート設定が好きじゃない人にもおススメ。あんまり強いと可哀想になっちゃいますからね。
タイトルで全てを察することができる作品です。妹と禁断の関係になってしまうのはエロではごく自然な流れと言えます。基本がラブラブで、禁断の関係ながら最終的にはオールハッピーな形で終わらせる作品です。アヘ顔とひょっとこという表情の崩れが度々登場するサークルさんながら、この作品は手心が加えられている感があります。その点では初心者向けといえるでしょう。
ラブラブ作品です。身も蓋もない言い方をすればそれに尽きますが、このラブラブ作品を彩るのは可愛らしいヒロイン達、だけではなく、実はひょころー先生の描く野郎どもの良さにこそあるといってもいいでしょう。とにかくこれら作品において、野郎どものなんと可愛らしいことよ!力強く、純真で、エロマンガなのに硬派ばかりの野郎ども、彼らの清々しいまでの野郎臭さは心荒れがちなエロマンガ界隈において一服の清涼剤といえます。エロ描写ありの野郎マンガとして購入しても何ら問題なしな逸品です。