ウェファーさんのレビュー一覧

女性だけが裸にされる羞恥を軸としたエロは、海外ではCMNF(Closed Male Naked Female)というジャンルになる。着衣の男性との対比によるエロスなのだが、不思議と同人エロゲ界ではあまりお目にかかれない。本作は、羞恥・露出系エロを基軸tとしつつも男主人公の存在により結果的にCMNFド真ん中な表現となっている、とても貴重な作品だ。

またゲーム進行の基本メカニズムとなっているスゴロクおよびカードバトルもシンプルながらバランスよく設計されていて、複数ルート回収のための周回プレイに耐えるリプレイ性。

個人的には絵もキレイですっきりスジを見せてくれるところも好み。

ロードバイクを始めた美少女が露出に目覚めていくゲーム。

ロードバイクがゲーム進行の柱になっている点は珍しいものの、露出プレイ部分は自由度が高く、町中の男に見せつけて回ってエッチになっていっちゃう基本に忠実な内容。ぶっちゃけロードバイク要素自体はレースウェアもエロい目で見れるという以外、エロゲ的にはすがすがしいほどに意味がない(褒め言葉)。ゲーム的に目先の新しい要素でありながら、プレイヤーの操作で自由にエロいことをさせるという本質を妨げないのが上手い。

もうホント、別にスポ根物語でもなんでもなく、仰々しいドラマがあるわけでもない。ヒロインはまさに趣味的にサイクリングしているだけ……なのだが、そこがかえって日常感を演出していて、何の気なしに過ごしている日々の中、段々と露出に目覚めていくゆるい展開が露出ファン的にグッと来た。

女の子が酷い目に遭わされるエロゲつったら、なぜかリョナばかりで、グロかったり痛そうだったりして見てられない。そんなグラスハートを持って生まれながら、でも女の子が酷い目にあって泣かされるのは興奮するというクリスタルボーイ……そんな性癖を持った諸君(オレ含む)のための作品を作り続けているのが、このあぶらそば日和だ。

掌編の多い同サークルが、満を持してリリースした王道長編と聞いたらプレイしないわけにはいかない!

果たしてその内容は、期待通りの恥辱と露出、泣き顔に溢れた同サークル集大成的な展開。過去作のファンはもちろん、冒頭に書いたようなクリスタルボーイたちみんなにオススメできる作品となっている。

同サークル過去作同様、丁寧に作られたRPG。システム等、本質的な部分も過去作から発展的に継承しつつ、また新しく魅力的なキャラクターのちょっとエッチな冒険の軌跡を辿ることができる。今作では戦闘中のダメージ脱衣からさらに発展して敵のセクハラ攻撃も加わり、嬉しいシーンを鑑賞できる頻度が増えているのも魅力。

敵や町の人が持つ武器をコピーできるという独自システムが見所で、雑魚戦でも経験値だけではなくさまざまな稼ぎ要素を持っているので、一度システムを把握するとルーチンワークになりがちな戦闘も楽しめる。

勇者、戦士、僧侶、魔法使いというDQ系勇者SSにありそうなキャラと世界観をベースに、ユーモアを交えて上手くエロRPGに落とし込んだ設定、シナリオにも光るものがある。

ゲーム自体マップも広く訪れる町も多い上、ヒロイン4人に加えサブキャラの分までエッチシーンがあってボリューム満点。攻略しがいのある長編作品となっている。

個人的には、本番ヤッても処女だった頃のコピーに戻るという設定にビンビン。