Lista de reseña de とんかつちゃん

今作をプレイして、今までに比べるとゲーム自体の雰囲気が変わったように思いました。

□良い所
戦闘はいつもの事ですがバランスが良いです。
今はアプデである程度緩和されましたが、前作に続き常に総力戦の緊張感のある戦闘が楽しめました。
キャラクターが全員活き活きしているのも良いです。
各々が自由に行動して本当に生活しているような気がしますし、一人一人と深く交流できます。
テンポの良い会話が文字送りしていて心地いいです。


□悪い所
日常・探索・ダンジョンと三つに分かれますが、この配分が極端・半端です。
探索パートが特に解けたからと言ってあるのは実績解除程度で、なんなら解けなくても進行しますし時間的には全体の5%に満たないぐらいです。
ダンジョンは一つのみ、一応細部で5つに分かれていますが広いだけで密度がないです。
今までのシリーズの「狭いけど密度があって探索しがいのあるマップ」が好きだっただけに残念な点です。

そしてこの日常パートの割合の多さがこのゲームを異色作と思わせる要素であり、今までのシリーズは日常:非日常の割合が
瘴気0:10 天女2:8 水晶5:5 と非日常多めだったのが、今作は9:1ぐらいとなり一気に日常の割合が多くなっています。
シリーズと違って基本的に日常パートが大半なのでシナリオに緊張感がなく、味方も凶悪なので最悪何とでもなりそうなのと、今までにあった時間制限が無制限になってメリハリがなくなった点も少し痛いところだと思います。

□総評
ともあれあくまで自分の好みと言うだけの話であって、全体で見れば出来が良いRPGだと思います。
今作をお勧めできるのは本編のキャラとシナリオが特に好き、という人でしょうか。
その点の掘り下げが主なので、今作はキャラゲーに近い印象を受けました。
本編も含めて通しでプレイするとしっくり来ると思います。
そういう点では本編を既に4週ぐらいしてる自分としては少し損でした(笑)

AlchemyBlue様が出しているレトロRPGの第三弾です。
クトゥルフTRPGをRPGに落とし込んだシステムでありながら、前作とは雰囲気やプレイの流れがガラッと変わっています。

今までは閉鎖的な空間でのサバイバルを強いられたのですが、今作は街が舞台とあって物資のある状況であり、節約する戦いから全力で強敵に立ち向かう戦い方ができるようになりました。
今までのシリーズはいかに最小限の被害で敵を倒していくかというバランスでしたが、今作は使える物を使って自由に戦闘を組み立てられるようになっており、戦闘の幅が広がってます。
資金は経費ということで限りはありますが、自由に使えるので節約しながら強敵に挑むのもできるし、難しいと思ったら多めに経費を使わせてもらうということもできます。
プレイヤー各自で難易度を調節しやすいのが非常に好感触だと思いました。

舞台が街に移ったところでホラー要素は薄くなったのですが、逆に言えばそういった物が苦手な方でも遊びやすくなり、物資も潤沢ということでRPGが苦手な方にもオススメできる一作です
最近のゲームで言うならばペル〇ナ5といった感じでしょうか
魅力的な仲間とのSNSを含めた交流やちょっとした育成要素も楽しく、時間を忘れてプレイしてしまいます。

今作は仲間は自由に変更できますし、ダンジョンによっては全員で挑んで交代で戦う場面もあります。
控えにも全体補助・回復が及ぶことに加えて徐々にHPMPが回復します。
ボス戦になると敵の攻撃が苛烈すぎるため、頻繁に後ろの人と交代しながらかわるがわる攻撃を仕掛けていく必要があり、一部ボスでは仲間全員の能力をすべてフル活用しなきゃ倒せないバランスは非常に熱いです。

ボリュームは前作と比べると3倍以上で、前作もそうですが正直この密度でこの値段は安いと思います。
やったら熱中すること間違いなしのオススメの一作です

ホラーRPGです、前作以上にホラー成分は強くなっています。
このゲームの魅力をざっと箇条書きにすると

□職業・性別・ステータスなどの主人公キャラメイク(ランダムモード有)
□各々違った長所を持つ仲間、誰を連れていくか
□HPの他にもクトゥルフらしくSAN値も、減りすぎると発狂して・・・
□一度に持てるアイテムは限られている、荷物を減らすか十分な備えをして探索に挑むかは自由。
□拾えるアイテムはランダムの物が多い、使えない物でもいかに活かしていくか。主人公や味方の編成によってはガラクタにも神器にもなる物が。思いがけないレアアイテムで探索が楽になるかも。
□貴重なアイテムをここぞで使うか、強敵に備えて温存しておくかの取捨選択。
□立ちはだかる強敵、懐柔するのも倒すのも自由。
□一見普通の村に見えるが、調べるうちにそこには隠された闇が・・・

それっぽく目を引きそうな言葉を並べてみました。
これらの言葉に一切惹かれなかったら適性がないのかもしれません。
時間制限のある作品ですが、時間切れでバッドエンドを迎えても引き継ぎ要素があるため、こういったRPGが苦手な人へのサポートも手厚いです。
効率を求めてプレイするもよし、TRPGを元にした作品なのでロールプレイとの兼ね合いもよし。
謎解きをしつつも比較的自由に遊べるRPGです。

物語を進める上で村で情報を集めるのですが、その集め方も様々で手段が一つではありません。
話を聞かせて貰えそうな村人を探しても良いし、話してくれなさそうでも取引に応じれば話をしてくれることもあるでしょう。
あるいは主人公や仲間の技能を活かして説得することもできます。
TRPGらしい試みが取り入れられているシステムです。

500円のRPGにしては非常によくできた作品ではないかと思います。