オオカミ04さんのレビュー一覧
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「ワルぶっているけれど根は優しくて世話焼きなお姉さん(お姉ちゃん?)」が好きな方に特におすすめの作品です。
本作のヒロインであるサリアちゃんは年上ながら丁寧な口調でダウナー寄り、たまにからかう言動もあるけれど主人公(あるいは聞き手)のことを本当によく見ている、そんな人物です。
サリアちゃんを演じられている野々原まどかさんの、落ち着いたダウナーな演技や茶目っ気たっぷりにからかうセリフがすごくハマっています。
(一人称が「サリアちゃん」なのも個人的に好きなポイントの1つです。)
サリアちゃんはかなり複雑でこじれた事情を抱えていますが、それ故に主人公に興味を持ち、親身になって接してくれます。
主人公とサリアちゃんがお互いに興味を持つきっかけや好意を持つに至るまでの過程が自然かつ丁寧に描写されており、最終的にそれぞれにとってなくてはならない関係になるのも大いに納得できました。
物語の構成はもちろんですがサリアちゃんのデザイン並びにジャケットの構図もよく練られていて、聞いた後に見返すと「たしかに!」と思えるポイントがありました。
一見繋がりがなさそうですがこの辺りは“妖精さん”の設定とも関係してきます。
また、“妖精さん”の設定はサリアちゃんのこじらせ具合がよくわかる要素の1つでもあります。
同梱されている設定資料の仕掛けも楽しく、魔法が使えるファンタジー世界ならではのお楽しみ要素がありました。
ストーリーパート→本編→設定資料の順で見ていくとサリアちゃんの抱えている事情がよりわかりやすくなるはずです。
サリアちゃんと主人公(あるいは聞き手)がファンタジーな世界でお互いに必要な部分を補いあえるパートナーとして幸せになっていく、大変素敵な作品だと思います。
サリアちゃんの主人公に対する扱いも終始ラブラブな雰囲気で大満足でした。
サークルウタカタさんの第1作、田舎の静かな宿で癒される音声作品です。夕の部・夜の部の2部構成に分かれており、主に前者が全年齢向け、後者が成人向けの内容となっています。成人向けの要素は強くないため、癒し目的で視聴したい方にもおすすめです。
作品全体を通して歩サラさん演じる菖蒲さんの吐息や耳舐めが大変心地よく、また、環境音としての小川のせせらぎが一層の癒し効果を与えてくれます。まさに隠れ宿といった雰囲気で、可愛らしいお姉さん風な菖蒲さんとの時間を満喫できました。
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+ ucca ∫ ucca +さんの第11作目、和鳴るせさん演じる様々な属性の女の子から「好き」の気持ちを通して元気づけてもらえる音声作品です。王道な路線から一風変わった切り口まで、幅広く楽しめます。
本作品には1トラックにつき1人の女の子のストーリーが収録されています。全アドリブの突発作品とのことですが、内容もまとまっていて大変聞きやすかったです。
自然体の親しみやすさがある一方でじんわりと心に染みるようなセリフも織り交ぜられており、和鳴さんのセンスが存分に生かされていると感じました。また、演じ分けによるそれぞれの女の子の雰囲気や「好き」の伝え方の違いも魅力的でした。個人的にはトラック01の幼なじみと05のだうなーちゃんが特に好みです。
本編はもちろんですが、おまけも楽しく癒される作りとなっていました。今回のフリートークはささやき仕様となっています。同梱のイメージイラストも可愛かったです。
肩の力を抜いて聞ける親しみやすさと聞き終わった後に不思議と元気づけられる優しさが大変魅力的な作品だと思います。またこのような形式の作品を出していただけた折にはぜひ聞いてみたいです!
サークル「ここどこ」さんの第1作、お嬢様同士の秀逸な掛け合いが楽しい百合音声作品です。ジャケットイラストやロゴの雰囲気がそのまま感じられる上品な世界観に加え、世俗慣れしていないゆえの勘違いが生み出すテンポの良いコメディ描写が特徴的です。作品冒頭からエンジン全開です。
本作は相思相愛の関係にある2人のお嬢様――才華とまゆの設定が存分に活かされている印象でした。それぞれ陽向葵ゅかさん、高梨もかさんが演じられたキャラクターの、性格や役割も際立っています。どちらも可愛らしく、知らない世界を手探りで進んでいく様子が楽しめます。
また、セリフ回しの面白さも注目ポイントの1つです。2人のお嬢様言葉がある時はおしとやかに、またある時は笑いとして機能し、えっちな言葉も上品に連呼されています。各種SE周りも臨場感があり、こだわりを感じました。
今回のおまけとして、本編中で使用された可愛い着信音セリフが付属しています。本編で聞いて気に入っていたため嬉しかったです。
作品全体を通して百合とコメディの路線が徹底的に貫かれていて大変楽しめました。次回作もこのような明るい方向性を期待しています!
「あまとろスイーツ」さんの3作目、主人公を先生と呼び慕う人魚、珊瑚ちゃんの物語です。
控えめながらも可愛らしい女の子から一途に愛されるひとときを堪能できます。
本編中の、片言で一生懸命な話し言葉といたずらっぽい本心との演じ分けは必聴です。場面によっては珊瑚ちゃんの話し言葉と本心の両方で左右から同時に迫られることもあります(この点に関して個人的にtrack5の1曲ループ再生がおすすめです)。
バイノーラル録音を活かしたささやきは息づかいまで感じられ、やさしい吐息が耳元に心地よく伝わってきました。また、珊瑚ちゃんの心情を表す印象的なひと言がより耳に近い位置で発せられており、物語に入り込みやすかったです。波の音を始めとする各種SEのバランスも良いアクセントになっています。
イラストとシナリオ、ボイスのイメージがぴったり合っているので、イラストから、あらすじから、あるいはサンプルから気に入られた方には特におすすめです。購入特典の設定資料はネタバレとなる要素が少ないため、先に設定資料から目を通しても問題ないと思います。
控えめで可愛らしい女の子から一途に迫られるひとときをぜひ体験してみてください。
百合音声サークル「プルシアン ブルー」さんの第2作目です。今回は気品漂うお姉さんキャラ・カレンとのあまあまなストーリーを楽しめます。
前作に引き続き、きれいなイラストから受ける印象がそのまま作品全体の雰囲気につながっていました。また、聞き手が男性・女性どちらの場合にも(あるいは第三者視点も)対応した作りになっています。
一方、前作と比べて描写を語りかける場面も多く、より物語性の強い作品となっています。そのため、読み聞かせのような音声としてもおすすめです。
さらに、今作でも本編に加え、おまけが大変充実しています。本編・おまけボイス・設定資料と、それぞれにおいてカレンの違った一面を見ることができました。
おまけボイスはそれぞれ時間軸別の独立したショートストーリーとなっており、より親密になっていくときの演じ分けの巧みさが必聴です。6番と7番(いずれも本編後日談)が特に面白かったです。
全体的に明るく充実した内容で、細かな伏線もきちんと回収されていました。前作と同じく聞き手に配慮した丁寧な作りとなっており、おすすめの1作です。
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表題作「妹に癒やして貰った件」の他、動画投稿サイトで人気を博した「妹にして貰った件」シリーズ2本が収録されています。おまけのプチNG集、フリートークも可愛らしくておすすめです!
気弱な(?)妹ちゃんによる、耳かきを始めとした癒しの数々は、柚萌さんのお声や効果音も手伝って、とても心地良いものとなっていました。安眠目的として聞くのも良いかなと思います。
AaronPointさんの初作品であり、また、妹の憩音 心ちゃん役を担当された柚萌さんにとっては単独デビュー作品となった今作、完成度の高さ・ボリュームともに大変満足しています!
AaronPointさんや柚萌さんの今後の作品にも期待が高まる1作です!
ドット*ハーフさんの「彼女の耳かき」シリーズ最新作(2016年2月現在)、健気な許嫁「雪乃ちゃん」の登場です!
体験版やイラストの奥ゆかしい雰囲気が、月宮怜さんのあまあまなボイスにより全編に渡って展開されていました。
ストーリーも「許嫁」にきちんと絡めたものとなっており、また、「雪乃ちゃん」の密かな好意が感じられる作りとなっています。
癒し目的としても安眠目的としても心地よく聴くことができました。
控え目でありながらもやさしい女の子がそばにいてくれる安心感を味わうことのできる、素敵な作品だと思います!