本作は、圧倒的な精度で描かれた「マゾ活」が楽しめる至極の漫画作品です。
主人公目線、男性側視点ではママ活。
しかし反対側から見れば、マゾ活。
好条件のママ活、魅力的な相手にほいほい誘われた青年は絡めとられ、執拗な乳首責めでマゾの道へと引きずり込まれていきます。
彼女の優しげな表情と険しい応対の差は鮮やかであり、そのリアリティは読んでるだけの読者すらぞわっとするものがあります。
これはもう堕ちる他ありませんよ。
リアルのこういうのもこれくらいヤバいんだろうな……。(戦慄)
この作品の魅力としては、ママ活相手のツツジさんの美しさが分かりやすいですね。
しかし、最大の魅力はディテールの描き込みでしょう。
彼女の表情一つひとつの活写。
膝上に横乗りして、身動きを塞いだ「支配された姿勢」での責め。
甘やかしに見せた、依存に導く言動。
開脚を強要する姿勢で快感に逆らえなくする、さりげない支配。
あえて選ばせる支配者の余裕。
自分で選ぶことで逃げられなくする狡猾さ。
正しい選択をした子へのご褒美。
甘やかに魅せてくれる悪意のプレイ。
悪意の存在を強調する事後。
強烈なドミネーションです。
脳にも下半身にもビンビン響いてくる。
この先がどうなるのか伺い知れない、奈落を見下ろすような恐怖が垣間見えるラストも含めて、あまりに美しいマゾ活でした。
本番行為がないため、一定数低評価を下す読者も居るでしょう。
ただ、刺さる人にとってはこれ以上にないくらい強烈な官能の物語です。
よくぞここまで。
本当に本当に素晴らしい作品でした。
最後の最後に、きっと初めての射精だろうあのシーンで、きっとずーーーっと欲しかっただろう甘いキスをくれてやって、彼の思い出に鍵をかけた。
徹底したマゾ堕としプレイですわ。
これだけでご飯三杯はいけちゃいますわ……。
マゾ気質をお持ちの方には声を大にして推薦したい作品です。
ひたすら濃い、支配される快感が溢れ出すような作品ですよ~。