コチップさんのレビュー一覧
レビュアーランキング | - | (役に立った数:46件) |
---|---|---|
投稿数ランキング | - | (総レビュー数:8件) |
いちおし作品
|
このサークルさんの作品は過去にも購入経験がありましたが、その時はあまりストーリー性があるようなものではないCG集だったこともあって、「原作シリーズファンのサークル」、と言うよりは、「真空パックや緊縛等の性癖の方にこだわりがあるサークル」というイメージでした。
で、今回もどちらかと言うとその趣向の方をあてにして、価格も安いしキャラクターの原作も好きだし以前の作品も悪くなかったし買いかなーと言うような気分で手を出したのですが、プレイ後の今としては、ある意味で期待を裏切られたように思います。
というのも、原作愛とでもいうべきものをかなり強く感じたからです。途中からはエロ欲しさより魔導ファンとしての感情の高まりが上回っているような気分で話を追いかけていました。
ともかくあの原作シリーズの世界観設定は、つぎはぎや矛盾やつけたしがひどい事になってるし、ことさらコンパなんとか社末期時代は惨状極まってるのですが、それでもキャラクターや世界が魅力的なんです。
ファンとして期待してしまう要素はいくつもありますが、そこをしっかり押さえて、よくまとめられた良質の二次創作作品だと思います。
アルルだけじゃなくサタンの造形がしっかりしてるんですよほんとに!
もちろん、サークルのこだわりである各種性癖もふんだんに盛り込まれていますが、展開上無理がなく、綺麗に織り込まれている印象です。
ファン語りが過ぎましたがゲームとしてのレビュー。
フラグは単純にみえて序盤の選択が後に効いて来る場合もあり、難易度はやや高いかもしれません。製作ツールの関係か既読スキップもないし……。
しかし、テキストは言わずもがな、CGも、質・量ともに文句皆無です。
このクオリティで3桁代の価格は安い、と感じるのは、魔導ファンとしてのひいき目だけではないように思います。
ともかくサタン×アルル派のファンは買いでは。
今自分の他のレビューを見返すと、自分はとかく気楽なエロより、確りとしたゲーム性や世界観とうまく融和したエロさに、より惹かれるようです。この作品もその一例でした。
具体例は色々ありますが収まらないので一番言いたいことだけ。
本作の目玉を一言にすれば、不思議のダンジョンというジャンル(あえてローグライクといいませんが)と輪姦陵辱の奇跡的相性でしょうか。
本作はとにかく輪姦の何たるかをゲームシステム的に表現することに魂が込められていると感じます。
ヒロイン操作系のエロゲの例に漏れず、本作もメインのエロイベントは敗北から始まるのですが、本作が凄いのはグラフィックやテキストでと言うより、ゲームシステムの力でもってそれを表現していることです。
体力付き抵抗ができなくなるや否や、たちまち敵に囲まれ(比喩でなく八マス周囲を)、装備を一つ一つ剥がれ破かれ(実際に)、怒涛の如く陵辱されます。その時陵辱行為一つ一つが「スキル」として表現され、ログが流れていくので、「これが陵辱か」とつくづく実感してしまいます。
風来の某やら大冒険やらをやったことがあれば、立ち回りをしくじって強敵に囲まれ成す術なくボコボコにされる状況は死ぬほど味わいますが、本作ではあの絶望と脱力がそのままエロさに昇華されるわけです。
考えれば、輪姦物を表現するのに不思議のダンジョン系ゲーム以上の選択ってないかもしれません。完璧な取り合わせじゃないでしょうか。
他、うまく嵌ると爽快感たっぷりのよく練られたスキルシステムだとか、カスタマイズ要素、自由な攻略ルート、羞恥要素、気にいった所を挙げれば切りなしです。
まあ四の五の言わず買いましょう。安いです。
最後に難点。結構エラーで落ちます。目に見えて複雑さがわかる本作のシステムからすれば少々のトラブルは止むを得ないと思うものの、今後の改善に更なる期待を。
2013年11月17日
エピソードはいくつかありますが、個人的には何と言っても強制女装からの強制オナニー!
ベタそうなのにピンと来るものが中々なくて日ごろ探しまくっているMシチュですが、ここにありました。
羞恥を煽る言葉攻めのテキストも大変ツボをついてきており、やっぱり同好の方は世におられるなと感動しきりです。あとは金的シチュがあればまさに人生の名作と呼びさえしました。
イラストはツールで作成された素材ですが、そんな事は気になりません。素材というのは使い方でいくらでもオリジナリティが宿るものだと思います。
最後に難点を。ファイル容量が全部で1.31GBあります。びっくりしました。
その原因は画像ファイルが全部bmp形式という初歩的な配慮不足によるところが大だと思いますが、そこだけせめてpng、できればjpegなら……と残念です。
しかし画像の形式変換ぐらい勝手にこっちでやりましょう。そのくらいの手間は惜しくない価値のある作品と思います。
個人的に強調したいのは3点で、まず主人公の心が最後まで折れない事。
主人公は道中散々な目にあいますが、最後まで「堕ち」ず、一時的に快楽に流されても、最終的には踏みとどまって「強制的」「やむを得ず」淫行に走る立場を貫きます。
自発的にエロを求める姿がないのは物足りないと受け取る方もいるでしょうが、いわゆるヒロインが堕ちきった状態の「つまらなさ」を嫌う向きにはこれは好印象ではないでしょうか。
尚、終盤これが意識的になされた描写だと気付かされてはっとするかもしれません。
2点目はファンタジー世界観の真面目さ。
エロゲにとって物語や世界設定なんて描きたいシチュに都合がつけばそれでよいと割り切るゲームも多く、それはそれでやる方にも気楽さはあるのですが、本作は違うようです。
作中で示される神話・伝承の類は実在のそれのような重みがあり、世界に立ち込める暗さと、そこからくる退廃的情景に説得力を与えます。
あるバットエンドなんて、SF大作の最終局面みたいでゲームオーバーなのに感動しました。
トゥルーエンド後、エロ方面の方向性以上に世界観・ストーリーゆえに続編を期待してしまった数少ないエロゲーです。
最後はメタな話ですが、イベントの数を効率的に作る技量の巧みさ。
ゲームなど自作経験がある方にこそ感心を誘う部分と思います。
同じ立ち絵等の素材やその差分に別のテキストをあてて別イベントを作ったり、また一見まったく違う選択肢が結果的に同種イベントに帰結する・展開に整合性を持たせるといったルート構築がかなり冴えまくってます。
とにかく上手いので「使い回し」とか「かさまし」という聞こえの悪い言い回しが頭に浮かびません。全然気にならず単純に楽しみが増えてやったーって感じです。
創作性は細部の新規制ではなく、組み合わせの妙にこそあるのだと教わるような心地です。
|
2013年07月04日
タイトルをみてわかる通り、某映画を題材にしたレトロゲームのパロディとなっています。
ステージを左から右に、女の子を操作して移動しながら、襲い来る敵を倒して進んで行きます。
敵が全て男であり、攻撃手段が金的なのは今更言うまでもないでしょう。
前作ルタンXでは、挑発がシステム的にはほぼただの無防備時間だったり、一度敵に囲まれたらほぼ詰むような状況がありましたが、今回はそれらの点が大分改善されている印象があります。
挑発によって体力が回復しますし、攻撃も遠近の切り替えができるなど、状況に対して打つ手の幅がずっと増えています。
それから道中とボスステージが分離し、コンティニュー位置が個別になった事も再トライのハードルをとても下げていてよいと思います。
また一度クリアしたステージについてはステージセレクトで飛ばす事ができ、途中で諦めると言う選択肢もとりやすいです。
総合してかなり遊びやすく、アクションゲームが得意でない自分でも数度のトライで攻略ができました。
エンディング後には回想モードもあります。
金的や、その後の女性の台詞にこだわりのある方にはお勧めできます。そうした方で、前作の難易度にくじけた方でも、今作はきっと問題ないでしょう。
難点を挙げるとしたら、操作キャラクターが二人から選べるのですが、台詞の違いが思った以上に小さかったことでしょうか。もっとはっきりキャラクターの差別化がなされていれば、大満足でした。
DLサイトのレビューでは、特にレビュアーがお勧めする数作品を「イチオシ」に指定できます。
いつ使うべき物かずっと迷ってきましたが、このゲームをやって、はっきりそれが今だと悟りました。
私がこの作品に感じる一番根本的な魅力は、世界観の魅力です。
良質なファンタジーは、物語の人物達抜きでも、残った世界観だけで人の想像力を煽り、惹きつけるといいます。
私はこの作品にその類の魅力を感じました。
舞台となる魔城は、混沌の一言。無秩序に増改築を繰り返し、管理されぬ放棄区域がどんどん肥大化する。さながら、かの九龍城のような猥雑とした空気の中、住人達は気ままに、かつ秩序を生み出しながら、逞しく生きます。
このゲーム、いわゆるモンスター図鑑的なコレクション要素もありますが、本編で語られない城の外の世界の様子や住人達の性格付けが、こうしたシステムでも匂わされ、これがまた世界に奥行きを与えています。
しかし、決して雰囲気だけのゲームではありません。
「アクションゲーしてとても面白い」
「ドット系エロゲーとしてとてもエロい」
このシンプルかつ最重要の2点をしっかり満たしていながら、「二つの要素がよく噛み合っている」という難題を、見事にやってのけています。
それは、アクションも、エロも、世界観を構成する必然の一要素・一場面にすぎないからです。
だからよくある、エロゲーに無理やりミニゲーム的アクション要素を入れたり、アクションゲーに無理やりエロをねじ込んだりようなぎこちなさは、ありません。
さらに恐ろしい事にこの作品、現時点でまだ未完成で、今後のバージョンアップを控えているようです。
この世界観で続編が出る事にも期待しつつ、これも待つ楽しみがあります。
私ならもう千円高くても買いだと思います。
2013年06月08日
DLしたところ900MB超もあって何ごとかとおもったら、差分込み1404枚の大作でした。これはこの容量にもなるでしょう。
基本の構図は、主人公の男の子を、複数の同級生の女の子が、様々な女性上位の体位(これは「折れる」んじゃないかという姿勢も……)で集団逆レイプするといった内容になります。
それから、少しだけ近親相姦的な要素があるので、苦手な方は注意がいるかもしれません。
絵のクオリティは非常に高く、シチュも様々揃えてあって、先述の通り差分込みの大容量で、堅実な作品と思います。
ちょっとだけ残念なのは、スク水差分でも台詞が変わらない点でしょうか。やはりベースの絵は裸なので、スク水差分の時に多少台詞と矛盾が出てしまっています。
男の子が裸の時に、周りの女の子は全員スク水を着ていると言う絵は、男性羞恥系のジャンルの一つであるCFMNの属性も備えた構図になっていると思うので、台詞もそのように合わせてくれたらそれだけで大満足だったのになーと思いました。
|
えー、これ以前のレビューが書かれた時点では、正確には覚えていませんが価格は1000円前後(恐らくシリーズ続編と同じ)くらいだったはずです。
ですが、このたび続編が第三作まで販売されたようで、シリーズでご購入して頂きたいと言う計らいなのでしょう……
な、な、なんと105円ですよ!
見た瞬間思わず爆笑しました(笑)
自分は値下げ前に買って、それでも価格の安さに対するパフォーマンスの良さに大満足したくらいでして。
絵のクオリティは折り紙つきですし、シナリオもシステムも、やって欲しい事をきちんとそろえたものです。
言うまでもなく本作は某同人ゲームシリーズの二次創作作品なわけですが、当然原作のキャラのイメージもちゃんと抑えていると思います。
とにかく全体的に、どっしりと安定したクオリティの作品と言えるのではないでしょうか。
そんなスゴイシリーズの第一作が、もはや投げ売り価格といって良いこの値段ですよ!
もはや体験版要らず(笑)! 買って損するはずが無い!!