Elenco recensioni di のりのり

多彩なピンチシチュエーションは素晴らしいですね。
レトロなRPGを知っているプレイヤーは
くすりとする小ネタやイベントも多く楽しいです。
一つのゲームとしては非常に楽しめました。

戦闘エロとしては、一度拘束されてしまうとすぐに脱出不可能まで
進行する敵が多く、敗北確定が早いです。
特にボス戦でやられながら戦うことができないのが難点ですね。

難易度的には、ザコ戦はガンガン勝ち進めますが、
ボス戦の難度はどんどん上がって行きます。
しっかり経験値稼ぎなどをしないと苦しいでしょう。
最初にお手軽設定で始められますが、
それを加味してもお手軽な難易度ではありません。

選択肢一つ、行動一つのミスでゲームオーバーな
場面も非常に多いです。一度も敗北せずクリアするのは
不可能に近いでしょう。

負けイベントの多さ、イベントシーンスキップの遅さ、
など繰り返しプレイすると気になるようなポイントも。
まあこれは回想機能が充実しているので
さほどは気にならないでしょうか。

どちらかと言うと、Hよりも大真面目に作られたストーリーを楽しむゲームですね。

序盤はお使い、組織の使い走り感があってイマイチですが、
ある時期を過ぎると話がどんどん盛り上がっていきます。

難易度はノーマルでプレイしましたが、敵、というかボスは非常に強いです。
中盤以降は常に最高の装備と、敵に応じた対抗装備や消費アイテムを用意しないと歯が立ちません。
どうしても稼ぎ行為が必要になるので、難易度は低めをおすすめします。
うかつにセーブすると詰むようなポイントもいくつかありますし。

あと若干アブノーマルで人を選ぶプレイも多いです。

Hなシーンは質も量も十二分ですが、メインはストーリー中や敗北後で、アクションパート中のそういうシーンは比較的少なめです。

またアクションゲームでありながらストーリーのボリュームも、小説にでもできそうなぐらいの長さ・描写の丁寧さで、話の追いがいがあります。

ヒロインのエディット性が極めて高いのも特徴ですね。体型をほぼ自由に変えられるのは凄いです。

総評としては間違いなく素晴らしい出来栄えと思いますが、ストーリーが一貫して悲痛で、陰惨で、情け容赦が無い点には注意が要るかもしれません。
一番初めの強制敗北シーンでも、そこまでするのか、と少々引いた程です。

百合物語は幸せに終わらない事が多々あることは重々承知しているつもりでしたが、そんな自分でも驚嘆するほどに、人間にとって最大の不幸、最大のストレスである死が満ちているお話です。

学生だからとか、女同士だからとかではなく、登場人物たちの言葉が、行動が、思考が、全て悪い方へ悪い方へと向かい、結果人生の道を踏み外していく。

特に、語り部役のキャラクターの
「この世に生まれ落ちたことこそが最大の貧乏クジで、だからこそ、赤子は泣き叫ぶのではないか?」
という台詞を見た時は正直ゾッとしました。

話の内容自体は、ファンタジー要素的な展開や設定も含まれあまり現実的ではないかも知れませんが、現実に「生きる」人間として、怖いくらいに読み応えがありました。

あまり安易に他人にすすめられる内容ではないとは思いますが、今一度「人間」の「生」と「死」について深く深く考えさせられるこの話、おすすめです。

基本はコメディな読み物として単純に面白く、また「死」や「生」について考えさせられるシリアス面もあり、やりごたえ十分です!それらを踏まえてのラストシーンは感涙ものです!
さらに、一度クリアしてからもう一度最初のシーンを見直すと胸熱さ倍増です!この一連の流れを見て、これはオススメだなと思いました。

あくまで「主従」に重点をおいていると思われますので、ゆりゆりなシーンが少なめなことだけが注意点ですかね。