熊くじらさんのレビュー一覧
レビュアーランキング | - | (役に立った数:230件) |
---|---|---|
投稿数ランキング | - | (総レビュー数:134件) |
ある種の幻想文学のような雰囲気があり、あっさりとしていながら味のある文章の作品でした。
シナリオの分岐点を探しながら、過去と現代の視点を行き来するシステムは、良く作られていて面白かったです。
キャラクターもそれぞれに魅力的、立ち絵がある人も、ごく一部の無い人も、物語の中で生き生きと動いてくれます。
あと、作品紹介とサンプルをご覧になればおわかりになると思いますが…女の子の絵が可愛い。
私は、ほっぺたがふっくらとした、柔らかそうな女の子が大好きで、もう立ち絵を見てるだけで可愛さに悶えそうでした。
特に、半眼になった表情の可愛さは私の中で至高。アレを見れただけでも買った価値は十分。
と、趣味は置いておきましても完成度は高く、無駄なく作られたシナリオはとても面白いです。
ミステリーとファンタジーの真ん中を行くような、そんな幻想的な作品が好きだという人、興味があるという人は、是非やってみてください。
作り込まれた設定と、無駄のない要素で組み上げられたシナリオの、とても完成度の高い作品。
魅力的なキャラばかりで繰り広げられる日常は、ドタバタしながらもほのぼのとして、人物間のつながりが強く出ています。
主人公は、どちらかといえばヘタレっぽいのにちゃんと立派に男の子で、決めるときは決めてくれるので格好良いです。
なお、戦闘シーンはほぼ確実に戦いながら問答してます。それで信念を確固と示した方が勝ちみたいな…こう書くと凄く熱い感じですね。
最後の方までほぼ一本道で、BAD分岐も選択肢直行なので、入り組んだADVは苦手な人でも簡単にプレイできます。
広い範囲にすすめられる作品ですが、特に人工知性と人間との付き合い方、とかのコアなテーマが好きな人にはおすすめ。
…ただ、バッドエンドは結構エグイので、性癖がノーマルな人には覚悟がいるかもしれません。いや、見なくてもいいですけどね?
作り込まれた世界観と綺麗なグラフィック、雰囲気に合った曲が魅力の現代ファンタジー。特にOP曲は最高の出来だと思います。
中身は色々ありますが、ジャンル的には正統派の異能力バトルもの+純愛と言ってしまって問題はないと思います。
設定好きの私のようなタイプは、神玩やサクリファイスなどの設定テキストを読んでいるだけでテンションが急上昇。
ただ、主人公のヘタレ臭がところどころ我慢ならないほど強く、いい加減にしろやてめえ、などとつぶやいてしまいました。
…いや、主人公がそういう性格なのは、設定上仕方のない事なんですけどね。克服してからは良い男になってくれます。
また、方向性に個人の好き嫌いはあれど、ヒロインやサブキャラは一本芯の通った人ばかりです。
特にイリズとシュラヴは私の中で輝きまくってました。まあ、だから余計に主人公のヘタレさが際立つのかもしれませんが。
あと、戦闘はほとんど効果音と画面効果任せで、文章での描写はほぼありません。この辺は、ライターさんの問題かな?
ヒロイン三ルートをクリアすればGrand Finaleが出現し、作品最後の締めとなります。
設定好き、異能力バトル好きの人ならば特におすすめ。
|
2010年02月15日
説明を見ればわかる通り、戦うヒロインもの…に、見せかけて戦うヒーローとサポートヒロインの純愛もの。
凌辱は皆無なので、戦うヒロインは好きだけど、このジャンルにつきものの凌辱は苦手という人でも大丈夫です。
ヒロインは誰も魅力的で巨乳揃いです。
貧乳ロリ要員と思われるリンちゃん先輩でさえ、作品によっては一番の巨乳キャラでおかしくないサイズでした。
よって、オッパイスキーの仲間なら全力でおすすめ。ロリ好きの人はちょっとだめかもしれません。
戦闘方法も単純で面白く、やっていると楽しいです。
敵と味方、そして本筋に全く関係のないサブキャラも、名前がつけられている面子はみんな立っていて、個人的な好き嫌いはあれど、それぞれに魅力的。
colorsさんのお家芸であるBADENDは数多くあれど、基本は紹介分にもある通りの痛快ストーリー。
抜きゲーとしてもストーリーゲーとしても楽しめる、色々な人におすすめできる作品。
…いや、まあ個人的にはストーリーゲーとしてやってるんですけどね。沙婆斗格好良すぎるだろう。
原作サンダークラップス!を読んでいるとより楽しい、読んで無くともかなり楽しい、アメコミ風変身ヒロインもの。
BADENDは随所に散りばめられており、選択肢直行のものから、段々フラグを立てていくものまで色々あります。
が、私は抜きゲーとしてよりむしろ熱血ヒーローストーリー的な方向から見た方が好きな人種ですので、その辺を。
まず、各章最初にこの世界で活躍してきたヒーローたちの名言が表示されるのですが、それがどれも素晴らしい。
ヒーローとしての心構えであったりとか、あるヒーローの名の由来であったりとか、かなり熱い一言があります。
本編は、憧れのヒーローになった少女が、母親や自分の出生の秘密などを抱えつつ戦い、
幼馴染や先輩ヒーローたちに支えられ成長していくという、物凄い王道です。
微妙にBADENDフラグが判断しづらいところもありますが、ヒーローとして正しい行動はどっちか、を心掛ければ大丈夫です。
…それにしても、colorsさんはいつも抜きゲーとストーリーゲーの中間をいく作品ばかりだ。
|
使えない主人公がどうにかこうにか周りをサポートして頑張る話。基本はヒロイン凌辱モノ。
本当に使えない雰囲気の強い主人公なのに、なぜこいつの選択肢で展開が決まるのか微妙に疑問。
で、中身。さすがにcolors、BADENDはひたすらに凄まじいです。触手はまあともかく、蛭とか、ダルマにして出産とか。
そういうのがやや苦手な私は少々引いてしまいました。いや、ならなんでプレイしてるのかって話なんですが。
ストーリーそのものはわかりやすく、そして一本道。本筋そのものは実はけっこういい話です。
物語&設定好きの私としては、エロよりも、前回の婚礼を妄想したり、
マリスが大暴れしているところをガッツポーズで見ていたり、が、この作品の楽しみ方でした。…いえ、エロも好きですけどね。
戦うヒロイン凌辱モノ、それも救いの全くないバッドエンドが好きな人、もしくは私のように奇矯な趣味の人におすすめ。
|
なぜかマシーナ・クロニクルとしてシリーズ化された作品の最初の物語。
先祖の遺した淫具を作るために借金し、借金を返すために淫具を作って納入…という、正直どうなんだというストーリー。
ですが、機械と人間の間にある時間の差による葛藤とか、細かいシーンは胸にぐっとくる出来なのです。
淫具の実験シーンのクオリティは高く、抜きゲーとしてかなりのレベルです。
実際、難易度もあまり高くないので、一度どれかのエンディングまでいけば、二週目以降はあまり苦労しないと思います。
発売当時、色々評価の分かれた伝奇作品。私は好きですが、評価が低い人の言うこともわかります。
四人のヒロインのルートが、それぞれ異なったストーリーを展開しますが、それぞれ方向性が全く別々です。
まず、転校生&同級生の二人と先輩&後輩の二人、この二つで全く別のゲームのような印象を受けるほど毛色の違うシナリオが展開されます。
前半二人は正しく伝奇するのですが…後半二人は、不思議系学園ラブコメと表現した方が正しいのではないかと。
同じような要素で進む二人のルートも、具体的な内容は全然違いますし。
しかし、キャラクターはそれぞれ魅力的で、設定もかなりよくできています。
主人公の性格や細かい設定もルートごとに微妙に違うので、その辺が割り切っていける人にはおすすめ。
ロードムービー風味と題されているだけあり、美しい背景と、ゆったりとしたノスタルジックな雰囲気を持つ作品です。
音楽も秀逸であり、そんな雰囲気にとても良く合っています。
ほんのわずかな日数だけの旅路、うらぶれた男と少女と犬。
プレイした後、切ないような、暖かいような、そんな気持ちにさせてくれる作品でした。