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もともとビターエンドやメリーバッドエンドを大好物としている私ですが、その上石見さんが演じられる薄幸の美少女となればもう買わずにはいられませんでした。結果として、この作品に出合うことができてよかったと心の底から思っています。

今作はASMRであるのと同時にボイスドラマとしても非常に完成された作品であると感じました。料理や耳かきなどの心地よい音が、ヒロインである冬との夢のような一日に温かさを与えてくれる。そんなゆったりとした時間を過ごすことのできる仕上がりになっています。

そしてそれらの心地よい音や、石見さんの素敵なお声がこの作品の最大の魅力であるシナリオをこの上なく引き立てています。トラック6以降は涙なしに聴くことができませんでした。
最後に迫られる選択、そしてその先の2人の行く先は、届かないはずの願いを諦めずに追いかけた彼への救いであるかもしれないし、叶わないはずの願いに縋ってしまった彼女への呪いであるかもしれません。
雪が解けるまでの間、彼らが幸せであることをただただ願うばかりです。