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この作品の素晴らしいところは女の子にリアリティを感じられる事だと思います。

ヤンデレ作品は「他の子と話したの?その子頃すね?」「貴方が好きなの、他の子に取られない様に監禁するね」の様な、何かと女の子の行動が突拍子のない物が多い様に感じます。
勿論ヤンデレが好きとしてはそういった倒錯的な行動をしてしまう程の愛の深さが好きなので、それ自体が問題というわけではないのですが、ヤンデレについて知っていくうちにやはりヤンデレというのはファンタジーの産物に過ぎないと痛感します。

改めて、この作品の素晴らしいところは女の子にリアリティを感じられる所です。
「主人公の事が好きすぎて監禁してしまう」という、やはり一見突拍子のない行動から始まるのですが、監禁中に誰も探しに来ない理由、なぜ普通に告白しないのか、どういった経緯でこのような行動を取るのかなどの理由づけがしっかりと考えられています。スイカに塩、肉には玉ねぎ、些細な物なのかも知れませんが、これによって「愛」という不透明な物で片付けられていたヤンデレの行動に一気にリアリティが増します。
効果音ではなく自然な音で収録されている事もさらにリアリティに拍車をかけています。

今年一番の買い物でした、ヤンデレ好きには是非買って貰いたい一品です。