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ひらめさんのお声はもちろんのこと、monoBlueさんのシナリオ(あと効果音の使い方)が本当に大好きなんですが、今作も音声だけなのにまるで演劇を見ているような気分になれて、いいものを聴いたな…と思える濃厚な作品でした。

"淫魔らしく"生きていたレンが少しずつヒロインを好きになっていく過程、心の動き方が、聴覚でしか情報を得られていないのにすごくわかりやすかったです。

個人的にはハッピーエンドが約束された上でのすれ違いみたいな展開が大好きなので、ヒロインが体調を崩してから無事結ばれるまでの間はなんかずっと泣いてました。よすぎて…。心揺さぶられまくりでした。

特にもうギュンギュンきてたまらなかったのは、だいぶ絆されてはいるもののまだヒロインを好きになってきていることを自覚していないレンが、ヒロインに耳かきをしてあげながらちょっと照れ隠しっぽく意地悪なことを言ったときに、それをものともしないヒロインから好き好き言われて「はいはい、好きなのねー。わかったわかった」と返すシーンです。
字面だけならヒロインの一方通行なのかな?と思える言い方なのですが、その声音はしょうがないなあといった満更でもない感じで、その声からレンがヒロインのことを既に愛おしく思い始めていることがひしひしと伝わってくるところがもう天才的でした。
直後に「いや、僕はよくわかんないけど」と訂正するところも含めて、ヒロインからの好意を嬉しく思っている自分を隠そうとするこの表現力と演技力…!!本当に最高でした…。