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「いつかのメモラージョ ~ことのはアムリラート~」 へのレビュー
2020年01月05日 いちろう さん
このレビューは参考になった x 10人
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専門家の監修のもとエスペラント語が学べる異色の百合ゲー、ことのはアムリラートの続編ファンディスク。 前作の1エンディング後の話を書いた未来編と、前作の前日譚にあたる過去編の2部構成。 百合的に満点の可愛らしいイチャラブ作品なので、まずはそこをオススメ。 エスペラントが分からなくても特に問題はないが、前作を遊んでいる前提なので、未購入の場合はぜひ前作からプレイ bonvolu(お願いします)。 そして以下は細かいおすすめポイントを。 前作からかなり細部に拘った作りであり、物語好きとしても、言語学をかじった身としても非常に楽しむことができたが、その部分は今作も健在。 上記の2部構成は、未来編をクリアすることで過去編が解放され、過去編をクリアすることで未来編の隠し要素が解放される。 最後の1ピースは見事の一言。これまで物語に触れてきた人ほど唸る。 また続編ということもあり、前作以上にエスペラントの文法レベルが上がっている。 これは、普通の日本人である主人公に対して言葉を教えるという立場のキャラしかいなかった前作に対し、今作では教師・生徒の関係外にいるキャラがメインとして追加されている部分が大きい。要するに易しい言い方をしてくれない、ガチのエスペラントを話すキャラ。 これに必死で食らい付いていく主人公がいい、こちらも学習意欲を大変煽られる。 ところでヒロインはエスペラント話者であり、カタコトの日本語も交えて主人公と会話してくれるのだが、このカタコトがよくある適当な訛りの外国人キャラのそれではなく、音声学、音韻論的に非常に説得力のあるものとなっている。 例えばヒロインが話す日本語の単語について、アクセントの置き方がエスペラント流になる、エスペラントに存在しない音については発音の代替が起こるなど、素晴らしいこだわりを見せてくれる。 細部まで丁寧に作られた作品としてオススメしたい。
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