バージン・ロード

一説によれば、中世ヨーロッパでは、新郎新婦が結婚あるいは婚約した初夜に、
領主や聖職者といった権力者が、新郎よりも先に花嫁とエッチすることができたそうです。

科学の発達した現代においては、にわかに理解しがたい話ですが、
なんでも当時は儀式的な意味合いがあったということです。
私たちの倫理観に基づいて考えれば、とてもうらやましい奇妙な風習ですね。

このことを踏まえて、作品を取り上げたいと思います。

今回は、ぺぺろんちーの様の作品から、『バージン・ロード』をご紹介♪
冒頭で紹介した初夜権の行使が、作品の大きなテーマになっています。

主人公は、とある聖人から悪魔の使いとまで糾弾された小太りの中年司教。
善なる宗教家を標ぼうしていますが、実践していることと言えば、エロオヤジそのもの。
案の定、目を付けられて辺境へと左遷されてしまうわけですが、それでもヤることはひとつしかありません。


もうお分かりですね……？(にっこり)


あなたに課されたミッションは、神父となって女の子と結ばれること。
信徒を増やし、街を発展させ、信徒同士の婚姻を奨励してください。
聖職売買が公然とまかり通っていた時代ですから、欲望の赴くままに活動して構いません。
初夜のためならば、手段は問わないというわけです。

一定の条件を達成すれば、ムフフなシーンが拝めるかも！？


　　　　　　　　　　　　　■ある時は、こんな生娘を好き放題にしたり！■



　　　　　　　　　　　　■またある時は、商人娘とパコパコしちゃったり！■

さあ、表と裏の顔をうまく使い分け、淫行教父となって、ありとあらゆる初夜を貪るのです！

本作は、紛うことなきウォー・シミュレーションゲームです。
闇雲に村人からお金を無心すれば、物語が進むというわけではありません。
無計画の圧政はいつの時代も破綻しておりますので、注意が必要です。

それに、時は中世ヨーロッパ。現在ほど治安のよくなかった時代です。
野盗からの襲撃に遭うなどして、思わぬ事態を招くかもしれません。
自衛する手段を持たねば、一方的に略奪される可能性もあるわけです。

聖なる書物にも、「産めよ、増やせよ、地に満ちよ」とあります。
民衆の心をうまくコントロールすれば、きっとあなただけの楽園が待っているはずです。

目的達成までの道のりは辛く厳しいかもしれませんが、
あくなきエロへの欲求をぶつければ、必ず道は開けます。
中世の腐敗した教会を描写した本作の結末やいかに……。

この機会に、比類なき悪徳の栄えを体現してみてはいかがでしょうか。