作品内容
出版社の校閲、藤堂澪。口が悪く、赤字を残すのが仕事だと思っている。
同じ階の編集・山科とのいさかいの夜、一粒の飴を口にする。
朝、意識だけが指の腹ほどの透明な玉に移っていた。
元の体はベッドにいる。動く。だが、中には誰もいない。
声は届かない。遼も、気づかない。
抜け殻の自分が、シーツの上の飴を舌で拾う。
味蕾が肌になる。唾液が溶かす。吸われるたび、一回り小さくなる。
口の中は巨大で、歯は冷たく、舌は止まらない。
感じる。汚く鳴く。絶頂する。
そのあと、前歯がゆっくり下りてくる。
変化の過程と、物になったあとの感覚を書いた状態変化(キャンディ化)作品です。
自分の舌になぶられ、口内でイキ、噛み砕かれて飲みこまれるまでを書いています。
※画像生成の一部に生成AIを使用しています



