箱庭の聖女

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箱庭の聖女 [姦姦坊]

作品内容

箱庭の聖女は、融けない夢を見る……

箱庭の聖女 [姦姦坊]

「拓海くんは悪くないよ。ずっと、このお部屋にいようね」

【あらすじ】
社会の悪意に押し潰され、祖母の古いアパートに逃げ込んだ引きこもりの青年・神谷拓海。
すべてを諦め、ゴミだらけの薄暗い六畳間で死を考えていた彼のもとに、突然『それ』は現れた。

「ずっと、拓海くんのこと見てたんだよ?」

決して開けてはいけなかったはずの「押し入れ」から姿を現したのは、透き通るような白い肌を持つ美少女・ミウ。
彼女は傷ついた拓海を優しく膝枕で甘やかし、すべての罪を肯定し、彼のためなら外の面倒な手続きすらも代わりに行ってくれる「完璧なお嫁さん」だった。

二人きりの、甘くて幸せな同居生活。
社会から隔離されたこの部屋は、拓海にとって世界で一番安全な楽園――のはずだった。

やがて、部屋に鳴り響き始める「コンプレッサー」の重い駆動音。
押し入れの奥に鎮座する、巨大な業務用冷凍庫。
金をせびりに来たはずの叔父の失踪。
そして、拓海自身の唇に塗られた、べっとりとした真っ赤な口紅……。

部屋に充満する強烈な『異臭』を香水で誤魔化し続ける拓海が行き着く先は、愛か、それとも――。