作品内容
「怖くても、この手にずっと触れていてほしい」――閉店後のネイルサロンで綴る、歳の差せつない大人の純愛
「力抜いて。私に、預けて」――
爪を噛む癖と、荒れた指先がコンプレックスの営業マン・相沢湊(24)。取引先で手元を見られるのが怖くて、思い切ってメンズOKの小さなネイルサロンの扉をくぐる。迎えてくれたのは、黒いエプロンの年上ネイリスト・凪沙玲奈(29)。荒れた手を笑わず、両手でまるごと包んでくれた彼女に、湊は少しずつ惹かれていく。
最終予約はいつも二人きり。甘皮を押す指、爪をなぞる指の腹、ハンドクリームとアロマの香り。閉店後のサロンで、握られたままの手が、ふと止まった夜――。
かつて「客の手ばかり触って」と嫉妬され、恋人と別れた玲奈。いつも人の手を包むのに、自分の指先は荒れたまま。「また仕事ごと否定されて、置いていかれるのが怖い」。そんな彼女に、湊は言う。「怖くても、俺はこの手にずっと触れていてほしいです」。
閉店後の店内、街灯の淡い光、指先に光る透明の艶。ずっと手を握られたまま進む、歳の差せつない大人の純愛。夏の朝、救われる読後感まで――全5話・約23,000字。
※表紙・挿絵のイラスト生成および本文作成にAIを利用しています(AI一部利用)


