【オトナになった君に、恋のごほうび】ASMRキミとの思い出～さとみ先生と始める大人の恋～

あなたはとある私立高校を卒業した大学生の青年です。

卒業して一年後の春。
最愛の女性と初デートの約束を取り付けたあなたはできる限りのおしゃれをして、約束の時間より早めに母校の正門へたどり着きます。

「ごめん、お待たせっ。
待った? 今度の授業の用意で、遅くなっちゃったっ」

かつての学び舎を遠目に眺めつつ、昔のことを思い出しながら『今か今か』と待ちかねる中。
一番聞きたかった女性の声が聞こえたあと、あなたは勇気を出して声の方に振り向きます。

彼女は鹿島聡美(かしま さとみ)。
あなたの入学と同時に着任した新任教師で、勉強でも部活でも親身になって鍛え上げてくれた、あなたの恩人です。

そして……教え子だったときから、ずっと恋い焦がれていた愛する女性。

「そっか、キミが卒業して、もう一年も経つんだ……。
じゃ、そろそろ行こっか?　約束したよね、一年前。キミと私の、初めてのデートっ」

その提案に我が世の春を感じながら、さとみから差し出された手をしっかりと握り、二人で近くの喫茶店に入ります。
そこで軽く話したあとさとみは真剣な表情になり、最後通告のようにこう言いました。

「キミのことは、一人の男の子として好き、って……思ってる。
でも……本当に私でいいの? 私、君よりずっと年上だし……。
キミは私を彼女にして……後悔、しない?」

『そんなコト気にしない』。そう言って彼女の言葉をはねのけたあなたは、
ついにさとみと恋人同士の関係になります。

「私、鹿島聡美(かしま さとみ)も……。キミのこと、大好きです。
キミが教え子だった時から、私もキミが真面目に頑張っている姿をみて、好きになりました。
……私で良ければ、彼女としてお付き合い、させてください」

ずっと聞きたかった言葉。その言葉に勢いよく返事をしたあとで、あなたは一つの大きな失敗をします。
せっかくの初デートなのに、告白のことばかり考えて、これからどう過ごすのか考えていなかったのです。

「えっ……ノープランだったの? じゃあ、キミの家に遊びに行くとか、どうかな?」

サラリと大胆な言葉を言われたあなたは、どうしようかと悩んだ挙げ句、彼女の提案を飲むことにします。
これは、さとみに大人と認められたばかりのあなたが、恋人と過ごす二人っきりのラブストーリー。