あんたの背が低いのは牛乳のせいに違いない!

会話形式でボケも混えて進行するので楽しくわかる!

【あらすじ】

比嘉瀬　育(ひがせいく)は平凡な男子高校生。
背が低いことがコンプレックスで、そのため幼い頃から毎日牛乳を飲んでいた。

今日も昼休みに友人の高井　真(たかい　しん)と学校で昼食時に牛乳を飲んでいると、普段話すこともない知的な女子、牛久くるみから声をかけられた。

「牛乳を飲むと背が伸びなくなるんじゃないかしら?」

牛乳を飲めば背が高くなると思い込んでいた比嘉瀬と高井には、牛久さんの「牛乳がどうして体に悪いのか?」の解説は驚きの内容だった。

【登場人物】

比嘉瀬　育(ひがせ　いく)…高校一年生。背が低いのがコンプレックス。牛乳をたくさん飲めば背が高くなると思い込み、幼いころから牛乳ばかり飲んでいる。

高井　真(たかい　しん)…比嘉瀬のクラスメイト。比嘉瀬とは小学生のころからの付き合いで高身長の持ち主。

牛久くるみ(うしく　くるみ)…比嘉瀬のクラスメイト。女子の学級委員を務めている。成績は良いが、少しとっつきにくい。クールビューティー。

【プロローグより抜粋】

俺の名前は比嘉瀬育(ひがせいく)。
高校1年生の平凡な男子だ。
成績も普通、体力も並み程度。
これといって特技もない。
だがひとつ、人と比べて突出して異なる特徴がある。
それは…身長がとても低いことだ。
クラスで背の順に並ぶと決まって先頭は俺。
学年でも男子の中では一番背が低い。
俺より背が高い女子がごろごろいるくらいだ。
そんな俺だが、もちろんその状況を指をくわえて見ていたわけじゃない。
運動神経が良いわけでもないがスポーツには積極的に参加するようにしてきた。
スポーツしてると背が伸びるって言うだろ?
バスケやバレーボールの選手なんてみんな高いじゃんか。
ジャンプするのがいいのかと思って、小学生の頃は毎日ジャンプしながら家に帰ったくらいだ。
…一週間でやめたけどな。
そして早寝早起きもしている。
昔から『寝る子は育つ』っていうからな。
やっぱりよく寝た方が成長するだろ?
そして極めつけは毎日の牛乳!
小学生の頃から一日だって欠かしたことはない。

そして今は学校の昼休み。
今日もMY牛乳を持参して学校の教室で昼食を摂っている俺である。
昼食は、いつも母さんが弁当を用意してくれる。
母さんは和食好きで俺に用意してくれる弁当も、もちろん和食が中心である。
そしてそのお供が牛乳なのだ。
いつも作ってくれる母さんには悪いが、はっきり言って和食と牛乳って組み合わせが合うとは俺は思わない…。
ぶっちゃけまずい。
だが身長のためにも飲み物はいつも牛乳と俺は決めているんだ!
俺はこいつ(牛乳)でいつか絶対、高身長を手に入れてみせるぜ!

そんなことを考えながら牛乳をちゅーちゅーやっていると、一緒に飯を食っていた同級生の高井が笑いながら言ってきた。
「お前今日も牛乳かよ?小学生の給食みたいだな」
こいつは中学のときからの悪友で、うらやま…じゃなくてうらめしいことに非常に高身長なのである。
「うるさいな、背を伸ばすためなんだから仕方ないだろ!」
俺はムッとして言い返した。
俺の声が教室中に響き渡る。
いくらイラっとしたからといって、大きな声で「背を伸ばすため」とか言ってしまってさすがに俺は恥ずかしくなった。
だけど仕方ないじゃんか!背を伸ばしたいんだから!
俺はこんな低身長ライフとはおさらばしたいのだ!
そんなやりとりをしている俺たちに、近づいてくる一人の影があった。
「比嘉瀬くん、ちょっといいかしら?」
その影は同じクラスの牛久さんだった。
機会があって何度か話したことはある。
牛久さんは俺たちのクラスで女子の学級委員を務めている。
なかなかの秀才で、頭がいい。
ただクールでちょっととっつきにくいところはあるが…。

【目次】

・プロローグ

1・牛乳のカルシウムは吸収できない
2・牛乳は日本人の体に合わない
3・ホルモン異常を起こす
4・牛乳はビタミンCを弱める
5・一部の地域では伝統的に飲まれてきた牛乳
6・乳離れできないのは人間だけ
7・牛乳が体にいいと言われる理由とは

・エピローグ

【内容物】

ページ数…27ページ(表紙、挿絵含む)
挿絵イラスト(カラー)…1枚

【参考文献】

・病気にならない強い体をつくる食べ方　(著　内海聡　医師)

その他、インターネット検索した情報も含まれます。

【注意事項】

・作者は専門家ではないので間違ってるところもあるかもしれません。きちんと知りたいという方は専門家の著書をご参考ください。
・この作品は以前「俺の背が伸びないのは牛乳が原因だったのか!?」というタイトルでkindleで販売していたものと大まかな内容は同じです。もし読んだことがある方はご注意ください。
・「牛乳を飲むと背が伸びなくなる」はこの物語を書くために作者が考えた空想で、専門書にそういった記述があったわけではありません。