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作品内容
加賀と吹雪を残すだけの手薄となったトラック泊地は、敵の包囲を受けていた。
絶体絶命のその時、増員として二名の艦娘が送られてくる。
一人は朝潮。もう一人は、赤城。正規空母赤城。
その名を聞いた加賀は、助かるかもしれない、とそう言った。
程なくして到着した彼女達は、周辺にいた敵をすべて沈めてきたという。
浅くない傷を見せる朝潮と、かすり傷すら見えない赤城。
その対称はやがて苛烈になっていく日々の中で、冷酷なる姿で明らかになっていく。
機械の如き姿に、加賀は堪らずやめてほしいと、そう懇願する。だが、
「忘れてしまったんですね」
加賀の忘却した記憶の中に、答えは果たしてあるのだろうか。
114ページの作品です。