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作品内容
「みて、妹紅。竹の花が咲いているよ。一緒に見るのはもう、何度目だろうか。
あまり美しいとは、言えたもんじゃないね。120年に一度だけ咲く花。
ただ長く、時を刻むためだけに咲くようだ。
次に咲くときには、此処はどうなっているだろうね。」
妹紅の肩に寄り添う、年老いた生き物。
彼女はもう、人の姿を保つ力さえなかった。
あんなに好きだった、人間の姿を。
「大丈夫。妹紅、おまえが望むなら。また絶対に、会えるから。」
今から消えゆく命というのに。どうしてそんなことが言えようか…
またひとつ、昔の記憶を思い出した。
一緒に歩んだ竹林も、おまえが愛した幻想郷も、もう、どこにも存在しない。
東方ハートフル絵本第3弾。