神々のヴァーミリオン(前編)

フィオン＝エヴェレット

エヴェレット公爵家の嫡男。
地方領主の息子として、何不自由なく育てられてきた。両親が差別に否定的であったことから、貴族ではあるが三等階級に対して強い偏見は持っていない。
しかし都で貴族の庶民に対する横暴を目の当たりにし、今自分が生きている世界へ疑問を抱き始める。

ステラ

エヴェレット家のメイド。フィオンにとっては姉のような存在。不思議な物語や歌をよく知っており、フィオンがねだることもしばしばあった。
屋敷ではステラの存在については他言無用となっている。

イアン

フィオンの家庭教師。フィオンが幼い頃から共に過ごして来た為、フィオンにとっては兄のような存在。
しかし母国を裏切り、敵国であるサザンス軍に亡命する。

エレクトラ３世

実名はエレクトラ＝アーネスティン＝コーネリア。
ルーンリンデ国第五代目女王。先代の女王である母親が病死したことから、18歳で即位することになる。

チェスター＝スペンサー

スペンサー男爵の長男。
ルーンリンデ騎士団団長。エレクトラ女王が即位した24歳の時に団長に就任する。

ニーナ

三頭階級の少女。
兄のジミーが大好きで、悲惨な境遇にあっても日々の生活を楽しむことができる明るい少女。普段は花を摘んで売っている。
いつか綺麗な両親が迎えにくるのだと信じている。