退会さんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 104位 | (役に立った数:86件) |
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投稿数ランキング | 62位 | (総レビュー数:145件) |
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この作品はへそ曲がりどころかつむじ曲がり、鼻曲がり、ありをりはべりいまそがり、と色んなものが曲がっています。ベタな刑事物の設定ではあるものの、おそらく一番マトモなのが新人で他の捜査一課のメンバーは見事なまでの役立たず揃いです。
事件も何が起こっているのかよく分からない感じで、きっとこの町は本当に平和そのものなのだと思います。巻末のおまけページはちょっとジャッ〇ー映画のNG集っぽくてそちらも面白いですね。
2018年03月15日
見た所、割とギャグっぽい内容かと思いましたが、特に後半は師弟愛を描いたほっこりするストーリーでした。キャラクターも可愛らしく、ほどよいコメディ感が入っています。
自分は登場しているキャラクターについて詳しくは知らないものの、それぞれがとても良い関係を築けている事が分かります。巻き込まれてしまった二人の友達がどうなってしまったかだけがちょっと気になる所ですが・・・
2018年03月14日
個人的に東の方の作品は裾野が広い割に知らない人にとっては意外と敷居が高い、というかキャラクターや設定を知らないと全然ついていけなさそうなように感じています。ですが、こちらの作品は細かい事を知らないなら知らないで十分楽しめる内容でした。自分もこの作中に登場するキャラクターで知っているのはたった一人でしたがなかなか笑わせてもらいました。
多少元ネタが分からないといけなさそうな所もありましたが、ギャグも普通に分かって笑えるようなものばかりです。それに、元を知らなくても読んでいるうちに何となく設定がつかめてきたので元作品の入門としてもいいように感じました。
古事記などの日本神話を連想させるようなこういった和風ファンタジー作品はとてもいいですね!最近はファンタジーと言うとどうしても西洋風に偏りがちですが、日本の干支や昔話をオマージュしている所も親近感を感じられて気に入りました。
十二支と言うとちょっと例の大戦系を思い出してしまいましたが、そういう激しいバトル系ではありません。干支をモチーフにしたキャラクターも感じがよく出ていてなかなか良いと思います。
今回はたまたま自分の干支も出ていてより楽しめましたが、まだ登場していない干支もたくさんいるので今後の展開も楽しみな作品です。
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いつもたくさんの眼鏡っ娘に出会える世界眼鏡っ娘機関の専門誌ですが、今回は両面表紙のリバーシブル仕様なのが特徴です。半分がオリジナルサイド、そしてもう半分がア〇マスサイドとなっています。
オリジナルサイドの方は「眼鏡の日」に合わせて行われた企画の作品が中心となっていて、いろいろな方が手がけた眼鏡っ娘を見る事ができます。同じ「眼鏡っ娘」と言っても人によって表現に違いがあったり逆に共通している部分があるのが分かったりとなかなか発見のあるコーナーでした。
そして、ア〇マスサイドの方では作品に登場するメガネアイドルたちのイラストと共にキャラクターの「眼鏡データシート」が掲載されています。自分もそれを見て驚きましたが、ア〇マス作品がいかにメガネキャラにこだわっているかが一目瞭然です。こうした珍しいデータがあるのもやはり「眼鏡っ娘専門誌」ならではの事だと言えるでしょう。
この作品はなかなかコメントしづらいというか、微妙に怖くて割とエロい感じです(笑)
一応ホラーテイストになっていてBGMなどもそれっぽいですが、とりあえず幽霊が障害物や壁などを無視して向かって来るのでそこがちょっと怖い感じですね。
後は幽霊に接触されるとアレなのでそっちで楽しみたい方にも向いているかもしれません(汗)
敵と接触して途中でゲームオーバーにはならないものの「逃げゲー」として追求すればなかなかシビアで面白いような気もします。
2018年03月03日
この作品に出てくるアパートは実際に住むと相当疲れそうな物件ですね。猫付きである点はお得感があっても、普通だったら自分を癒してくれるその猫ですらストレスの原因になりそうです。
確かに絵の技術的にはまだまだかもしれませんが、読んでクスりと笑えるギャグのセンスはなかなかだと思います。このシュールな訳あり物件がこの後どう展開していくのか気になるので是非続きを描いてほしいとも思いました。
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この作品は通常のノベルゲームとは一線を画すもので、まるで動く絵本を見ているように物語が進みます。さりげなくこの世界ならではの用語も登場して海外絵本の翻訳版を読んでいるようでもありました。優しいタッチの絵と音楽も素晴らしく、同人作品というよりも芸術作品と言った方がふさわしい作品です。
それから、内容についてはきっと子供のような素直な気持ちで追っていくのが正解だと思います。大人の視点だとどうしても穿った見方をしたり裏を考えてしまいがちですが、きっとそれはいろいろ心が汚れているせいに違いありません。もしこの作品を普通の絵本として子供たちに読ませたらどういう感想が出るのかとも思ってしまいますが…
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とりあえずこの作品はあまり時間がないときにはやらない方が賢明です。自分はなぜかあまり時間がないのにこの作品を購入して「とりあえず最初の方だけやろう」と思っていたのですが、あまりにも引き込まれる内容でつい進めすぎてしまい後で大変な事になってしまいました…
そのくらい面白い内容ですのでプレイされるなら十分時間があるときをおすすめします。
それはさておき、この作品はノベルゲームと言いつつ探索要素が大きく、主体的にストーリーを進められるのでかなり満足度も高いと思います。登場人物も小人数ながら状況設定もしっかりしているので不自然さもありません。
巨大な宇宙船の中で起こる謎のトラブルは段々と異常さを増していきサスペンスの度合いも上がっていきます。しかも選択を誤るとアウトという緊張感もあり、進めるにつれてぐんぐん引き込まれてしまいました。
こうした「アンドロイド物」の多くには「限りなく人に近いのに人でない者は人なのかどうか」というテーマがあるような気がします。アンドロイドという存在自体が究極のアニミズムであるような気もしますが、この作品にもそうしたテーマが込められていました。
人によって結末をハッピーエンドと取るかアンハッピーエンドと取るかは意見が分かれると思います。それでもストーリー展開は短い中でもしっかりと山あり谷あり、笑える所も泣ける所もあってなかなか素晴らしかったと思います。