レビューを報告する

  • 1.情報入力
  • 2.報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。
この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください。

「少女の日記帳」 へのレビュー

教えたのは正しかったのか?

2023年09月04日   花寄 さん

このレビューは参考になった x 0人

レビュアーが選んだジャンル :

女の子が結構高飛車かつヒステリックでびっくりしました。自分の非を認めたくない難しい年頃に加えて、悪戯を繰り返す男の子が居るせいでイライラしてるのかな。鞄に虫入れられてお弁当が台無しになるとか、もはやいじめのレベルですし。

この作品のメッセージは「楽しくないことも全て自分の人生であり、失ったものは戻らない」といったものなのだと思います。しかし個人的には、「情報は人を見極めて伝えるべきである」と拝読して学んだ心地がしています。
毎日苛立って帰ってくる女の子を見かねて、エンピツ君は『嫌な出来事があった日は、それを日記に書いて破いて捨てればいい』と魔法のような解決策を教えます。あまりの荒唐無稽さに最初は信じられずとも、真実そうなると実感してしまえば、ストレスの塊と化したこの子が日記を薄くなるまで破り続けるなんて自明の理だったのです。
最後にエンピツ君は彼女の未来を憂い、沈黙します。記憶を間接的に破壊したのは自分だというのに、果たして彼は思い至ったのでしょうか?自業自得と切り捨てるには、きっと彼女は若すぎる。

救いの無い教訓のお話でした。

* は必須項目です)

理由*