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「終のステラ」 的鑒賞

オススメ! 人間の定義

2022年10月05日   天然ステルス 先生/女士

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『LOOPERS』『LUNARiA』と続く、キネティックノベル三部作の大トリを飾る骨太なヒューマンSFノベル。
話のテーマ自体は前二作を踏まえた造りとなっていて、更にステップアップした感じになっている。

生まれた瞬間から『人間』になりたいと願う『Ae型』アンドロイドである少女のフィリア。
最初は良い意味でも悪い意味でも年頃の少女らしい純真さを見せていくのだが、初めから人間と接触する為に自我や博愛精神を備え付けられた、そういう風に『設計された』アンドロイドの彼女が果たして機能的にではなく、本当の意味で『人間』として成長できるのか懐疑的だったが、最終的にそこにいたのは、『人間』であるフィリアそのものだった。

道中の先々で出会う、人類圏の生き残りやそれからはぐれ獣に成り下がったモノ達、そしてフィリアに成れなかった、もしくは彼女がなり得たかもしれないIFの姿でもあるAe型アンドロイド達を通して、あらゆる観点で『人間の定義』というものを幾度も、残酷な皮肉を交えながら何度も問いかけていくことになる。

その中にはもちろん、主人公であるジュード自身も含まれていて、最初こそは現実を知らないフィリアの胸ぐらを掴み拳を振り上げてしまいそうになるも、彼女は運ぶべき『荷物』であり『ゲスト』であると、少女の姿をした、人に似せて造られたアンドロイドだと何度も自分に言い聞かせるように律し、そう強く責める事ができなかった彼が、フィリアの事を一人の『人間』の様に接していく姿は、それを自覚していくアーコロジー前半までは不安を覚える部分もあったが、次第に彼女を弟子として、最終的に娘として絆を深めていくジュードは、間違いなく『人間』であり、確かに人の親そのものであった。

終盤の公爵に納品する為に悪辣に振る舞うシーンや最期の旅の果ては、本当に心に来る…

* 為必填項目)

緣由*