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タイトルに｢その2｣とある通り、前作の続きです。

内容的にはTr.4までで一区切りあって、前半は睡眠前のリラックス用、後半は睡眠導入用という感じでした。

Tr.1から既に水の流れる音、遠くの鳥の声、板張りの廊下を歩く音のリアルさに引き込まれ、秋の朝の爽やかな空気を感じられます。気を抜くとこの4分足らずの導入でも寝落ちしそうになります。

足湯パートでは静かに揺れる水の音を聞きながらマッサージや爪切りをしてもらいます。臨場感のある音ですが寝ながら聴いても気にならない絶妙な音作りをされています。

耳パートの音は呼吸に合わせるようにゆっくり丁寧に、ときどき緩急を付けて、耳の外側や奥を色々な道具で、とこだわりが感じられる作りです。
それから言葉少なに温泉街の情景が語られるのですが、おとぎ話の読み聞かせのようにゆったりとしたテンポでノスタルジックな気持ちになりました。


全体的に前作より音のバリエーションが増え、音フェチ的な要素に寄った印象です。それでもやはり音作りがすごく丁寧なのと、たまこさんの優しいお声と話し方とが合わさって非常に癒される作品でした。
一日の終わりに静かに眠りに就く前作に対して、今作はゆっくりじっくり癒されて昼寝するような感じでしっかり差別化されてるのも良いですね。
さりげない自然な雰囲気の中に細やかなこだわりが光る一作です。