嘘から始まる恋の夏

今回は、サークル「LYCORIS」様の"百合ビジュアルノベル"作品をご紹介したいと思います。


高校生の橘 薫（たちばな　かおる）は、
中学の時の担任霜月 深玲（しもつき　みれい）に恋をしていた。

「――今日も振られに来たよ」



中学を卒業したあとも、深玲と時折会う関係が続いていたが…
その関係も、突然終わりを迎えてしまう。

感情が抑えきれない薫の元に現れたのは、同級生の御凪 栞里（みなぎ　しおり）。
クラスでもあまり喋ったことのない彼女、栞里は薫に思いもよらないことを告げる。

「橘さんは大切な人の記憶を上書きすることができると思いますか？」
「――お兄ちゃんを、忘れさせてください」



そんな不思議な言葉から始まった、「大切な記憶を上書きする」二人の関係。
最初はぎこちなかった二人だけど、段々と変わっていく。
栞里に対して「友達」以上の感情を抱いている親友、莉久。
そんな彼女たちを見守る担任の先生、朝日。

色々な人間関係と、そして「嘘」が交わって、ふたりは近づいていく。

読み進めて行くたびに、「嘘から始まる恋の夏」という作品タイトルがパズルのピースのように噛み合うような、そんな気持ちになる作品。

主演の薫を演じる「小市眞琴」氏、ヒロインの「石見舞菜香」氏始め、声優陣の方の熱演。
「塩こうじ」先生の描かれる、透明感あふれるキャラ。
「千住工房」様が担当されている、リアルに描かれる横浜の風景も必見です。
そして、「Akeo」先生の、甘酸っぱくも、苦しいような青春のシナリオ描写に、読み進める手が止まりません。



是非、夏に始まるふたりの高校生の恋愛を見守ってみませんか？



こちらは、本編前日譚のボイスドラマです。
薫と深玲、二人が近づくきっかけになったストーリー。こちらを視聴すると、二人への印象がぐっと変わって見えます。
（ゲーム前後どちらで見ても、二人の距離感の違いに驚くこと間違いなし！）



ゆいにしお氏担当のOP主題歌も、作品とマッチしていて最高です。