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2023年05月07日
お酒の力か、2人の間に漂う空気感があたたかくて軽いので体の力が抜けていく印象の作品。言葉の適度なテキトーさが軽くて心地よく聞いていて落ち着きます。
お話としては、出会いから書かれているので雑談ベースで身の上話が聞け、相手を知る速度が主人公と揃って没入感の高さを生んでいるように思えました。また、切り取られなかった日常部分が気になるぐらいに雰囲気がいいです。聞き手の知らない部分で何があったんだ……。
言葉のニュアンスからも桂花の過去に何があったのかとか、普段どんだけ飲んでんのとか知りたい欲が掻き立てられました。
力が入りがちなこの季節の脱力に一役買ってくれると思うので、一度聞いてみてはいかがでしょうか。
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2024年01月04日
第一話から親密で対等な関係が色濃く描写され引き込まれるのですが、音声上にはない主人公の返答が自然に想像できたり、行動が音によって的確に表現されていたりで驚きました。しかも主人公が能動的にちょけていて可愛い。もう2人ともかわいい。その関係にそっと寄り添うサウンドアートによって日常にほんの少しファンタジーを足し、常にレースカーテン越しのような、紗を掛けたような2人のやわらかい輪郭を想像してしまいます。
主人公=自分としてもきける音声作品は相手の動き・表情を想像している事がほとんどでしたが、この作品は2人が常に同じ画面に収まっている場面を思い浮かべます。しかし、早乙女朱花の声が現実的すぎるし親密すぎてどんな表情を相手に向けているのか想像することが憚られる、この関係をコンテンツとして第三者に提供されてもいいのでしょうか?と思いつつも喜んで聴くしかない。百合が好きなので。
2人の幸せが末永く続くことを願いつつ、これからも大切に聴いていきたいと思います。
2022年07月04日