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プレイしてまず第一に思うのはグラフィックが非常に美しいということです。
水たまりを通ると波紋が広がったり、小鳥が飛び立ったり、ダンジョンというより開放感のある美しい庭園を散策する感じなので歩き回ることそれ自体が楽しいです。
幽霊のような姿になり記憶も失ってしまったところから話が始まり、謎が謎を呼ぶ展開で序盤から重めの雰囲気なのですが、明るい風景でうまくバランスが取れていると思いました。
ローグライクとしては難易度は低めで、装備品の完全なロストが無いため時間を掛ければ誰でも強くなれます。
また、回復や攻撃のスキルも習得出来るので、アイテムが乏しくても生き延びられるようになります。
遠距離ではアクションゲーム、近距離ではターン制バトルというシステムは独特の戦術が求められますが、アクションが苦手ならわざと弱い敵に接近したり、ターン制で戦うのが苦手なら遠距離から撃ち落としたり、自分に合った戦い方を見つけると俄然楽しくなります。
ローグライクが苦手な人にこそオススメしたい作品です。
ルナティックドーンや太閤立志伝など似た傾向の作品はあるのですが、
本作の特徴は
1.放置しても時間が進行していく
2.キャラクターを細かくカスタマイズできる
3.お気に入りキャラを登録してNPCとして登場させることができる
という点になります。
1については街道で旅人や軍隊とすれ違ったり、領主が部下と相談してるところに遭遇したり、酒場に居たら日が暮れて仕事を終えた冒険者が集まってきたりと臨場感を盛り上げてくれます。
その代わり森の中などでボーっとしていると敵に遭遇したりもするので注意。
2についてはアーツ(魔法と必殺技両方を含む)の改良が細かいです。
名称や説明文に加えて、コストや効果、果てはエフェクトの色まで変えられます。
必殺技にMP消費と属性ダメージを加えて魔法剣に!とか白く光るアーツばかりだけど全部闇属性!なんてことも可能です。
実質的な固有技にできるので、プレイヤーの発想のままに各キャラに個性を持たせることができるでしょう。
なお、改良はポイント制で何度でも振り直しが可能なので気軽にいろいろ試すことができます。
3については単に登録キャラを登場させるだけじゃなく、町の領主や店の主人を登録キャラに置き換えることが可能です。
単に強いキャラを作るだけじゃなく、作品世界の登場人物を作って配置することができると考えると、RPGでありながらファンタジー世界をシミュレートするゲームと言えるのではないでしょうか。
戦闘のバランスは序盤厳しめで、ソロで野外のモンスターや追いはぎと戦ってもまず勝てません。
とはいえ傭兵の雇用や傷薬納品クエストなどの救済処置もあるので、何もできなくなって詰むようなことにはならないでしょう。
体験版だけでも結構がっつり遊べるので、まずはDLして自分に合うゲームか確かめてみることをお勧めします。
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最初にちょっと戸惑うかもしれない点を一つ。
本作はUIの情報量が多めでその割に画面が小さいです。オプションから設定を変更できるので気になる人は調整しましょう。私は画面拡大率1.5倍でプレイしてます。
ハック&スラッシュということで同ジャンルのゲームと比較されることが多いですが、このゲームの最大の特徴は「大半のことはいくらでも取り返しがつく」点でしょう。職業を変更したりスキルを別のスキルに上書きしたり、村や町を再生成することもできます。マップの拡大と一品物の一部アイテム、一部NPCのスキル以外は後からでも取り返しがつきます。
ゲーム自体の難易度も低めで、最初におすすめされる通りに僧侶を仲間に加えていればレベル差30くらいの相手に突撃するような無茶をしない限り全滅はしないでしょう。
サンドボックスとまでは行きませんが、箱庭的な世界を気軽に楽しむことができる良作です。
最近はお年寄りよりも若者の方が礼儀正しいよねなどと言われる昨今。裏を返せば、それだけ一人一人に要求される社会性の水準が高くなっているということです。社会性を身につける過程で周囲と衝突し孤独を抱える思春期の少年少女というのは永遠のテーマてすが、当人たちにとっては上の世代より更に切実な問題になってるのかもしれません。このゲームもそういう物語だと思ってました。前作をクリアした時点では。
現代的な少年少女の物語の裏にあったのは、善悪の狭間に生まれ落ちた存在が己を確立する物語でした。石ノ森章太郎作品が好きな人のハートにおそらくぷっ刺さるやつです。
そ、そういうお話だったの!?という驚きと共にそういう作風の作者さんだったの!?という二重の衝撃を食らって忘れられない作品になりそうです。
単に衝撃の展開というだけでなく、プレイヤーが主人公になるという体験にも配慮された優れた仕掛けだと思いました。これもナラティブというやつでしょうかね。
おそらくプレイヤーが増えるに連れてストーリーを語りたがる人も増えると思うので、ネタバレされる前にプレイ開始することをお勧めします。
ゲームとしては依代の章からプレイしても問題ないシステムにはなっています。しかし…
1.プレイの体験としては幽玄の章を経てないと面白さが減る
2.幽玄の章より序盤の難易度がやや高いので、本作で初めて戦闘システムに触れるときついと感じるかも
3.データ引き継ぎで取得済みスキルを序盤から使えるので、仲間のスキル取得に早くからポイントを回せる
ということで、前作の幽玄の章を未プレイの方は併せて購入することをお勧めします。
錬金釜とアロマポットの制作スキル強化目当てで購入しましたが、それ以外に事前に期待してなかった部分でもお得だったので説明します。
1.キャラ絵新規パーツ
髪型が増えて漫画のキャラ再現などしやすくなったのですが、最もうれしかったのは魔法使い風の体パーツです。
デフォルトだと敵キャラと共通パーツだったので怪しい雰囲気な魔法使いになりがちなのですが、新規パーツには主人公っぽいローブを着たものが男女共にあります。カラーリングをいじって高カルマ魔法使いにしても良いでしょう。
2.アロマポット(自然回復強化)
HPSTおよびMPの自然回復強化どちらも強力です。
アロマポットを複数設置すれば同時並行で使用することが可能です。
また、睡眠中の回復にも上乗せされます。アロマの効果時間中に一時間眠って十数分待てばほぼ全快になります。
開拓地の修練所に備え付ければ短期間で集中的にトレーニングができるでしょう。
3.〇〇の像
各地のダンジョン内に落ちていて、拾うとパーティ全員の対応する能力値を+1します。+1でも能力値の上昇は明らかに効果があり、結果として難易度を下げてくれるでしょう。
また、拾った後はクラフトコマンドから家具として飾ることが可能です。
以上、育成の効率化だけでなく遊び方の幅を広げてくれそうな要素が含まれていました。
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週刊少年サンデーというと、ラブコメだったりオタク向けな漫画が注目されがちですが、実はお仕事物で優れた作品を幾つも送り出している漫画誌でもあります。
主人公の斑鳩悟はあらゆる乗り物を乗りこなす運転のスペシャリストで、国際人材派遣会社ASEの一員としてある時は人命救助に奔走し、ある時は犯罪組織と戦い……と書くとヒーロー物じゃないの?と思われるかもしれません。しかしそれだけではないのです。
他にも登場するASEのスペシャリストは必ずしも戦闘要員とは限らず、学者やメカニックなど分野は様々です。さらには、鉄道職員や芸術家、自衛官やスタントマンなど社会のいろいろな現場で矜持を持って働く人々との出会いが悟を成長させ、困難なミッションを解決へと導いていくのです。
物語の根底に世界への信頼があるためか、読後感の爽やかなエピソードが多い作品です。心がささくれ立ってしまった時にこそオススメです。
国から国への旅、繰り返す歴史と人の業、世界を制御しているシステムなどなど何重にも意味が込められたタイトルですね。テーマとゲームデザインがしっかりと噛み合っています。
ジャンルはロールプレイングゲームですが、序盤は戦闘を徹底的に避けて装備を充実させることが求められる独特のバランスになっています。交易とかアイテム製作が好きな人はハマるでしょう。特にアイテム合成に手を出すと終わりが見えなくなります。
戦闘以外は静かなBGMが多いためか、長時間プレイしてもあまり疲れにくいのが有り難いです。そして時間が溶ける…
ゲームシステムだけでなく、登場キャラも魅力的です。相談イベントでの会話で過去が垣間見えたり意外な血縁が判明したりします。オススメはレクシアさんですね。
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翻訳に興味は無くてアーケードモード目当てで購入しました。
アーケードモードはストーリーモード本編と若干ルールが変わっていて、フロアの滞在時間に上限が設けられたためにARPGの要素が濃くなっています。
しかしそれ以上に操作キャラの違いによって同じゲームでも全然違って見えることには驚かされました。
特にアイリスの場合、ほとんどARPGのような操作感覚で遊べます。
本編を遊んだ時はARPGのテンポの良さとローグライクの戦略性のいいとこ取りかと思っていたのですが、キャラの設計次第でゲーム性を大きく変えられるシステムだったのですね。
もしかしたら今後は他のクリエイターも開発競争に参戦してくる一大ジャンルになるのかも…?
アブセンテッドエイジのゲームシステムの可能性に触れたい人、本編のアクション要素がもうちょい欲しかった人におすすめしたいDLCです。
戦闘のバランスが独特なゲームですね。
よくあるファンタジー戦略SLGのつもりでプレイすると敵のユニークキャラやダンジョンのボスに突っ込んであっさり全滅します。
コモンキャラは成長せず、都市防衛や師団に足りない機能補完のための消耗品で、ユニークキャラはコモンと比べて敵も味方も圧倒的に強い。
つまり攻略の鍵になるのはユニークキャラで、登録して何度も使い回せるランダムユニークが特に重要。
戦略ターンのコマンドを見てもキャラの強化に繋がるものばかりなので、積極的にユニークキャラを強化して行きましょう。
その辺が理解できてくると俄然面白くなってきます。
サイドビューで進行する戦闘はキャラがしゃべりまくるし勝利時の決め台詞もあるので、人間相手の戦闘ならついマニュアルで見てしまいます。
キャラクターの育成要素が好きな人はハマるのではないでしょうか。