Nouvelles critiques

甘い関係から始まって、物語が進むごとに一方的な重い愛がどんどん溢れ出してくるメンヘラ部分がしっかり構成されていて、彼氏視点だと包みこんでくれるような全肯定彼女でよしよししてもらえて、聞き手としてはいろいろ考察できるところがあったりして別の方向性で楽しめるのがとても良かった。
優しい声で添い寝よしよししてもらえるトラック4安眠用に使います。

ちょっとイタズラ好きなストリーマーな彼女との何でもない日常と自分だけに向けられるいっぱいの「好き」
これだけ見たらたまによくある風景、でも大きく違うのは彼女の語尾は『ポポ』だったのです。

秒速10mで吹き荒れる語尾の嵐、しかしこの嵐が寝かしつけのトントンが如く効いてくる。気づけば「ポポ」を心地良く感じ、だからこそたまにくる語尾の無い彼女の言葉にドキッとしてしまう。
そして「配信者の彼女」ならではのトラックとそこから派生するイタズラ心満載ムーブはあまりにも
「こんな彼女いたら最高じゃんか…」
を体現してやまないのであまりにも気持ち悪い声を聴きながら出してしまったのはここだけのナイショだ。

普段の彼女を知っているならもちろん、「家入ポポ?誰それ?」というそこのアナタにもぜひ「語尾ポポ」を味わって家入ポポという沼にズブズブしてほしいと思うポポね。

関西弁の子とゆる～くだら～と暮らすだけの作品です。山なし谷なし癒やしあり。友達以上恋人未満、友達は聞き手を心のよりどころにしていることをポロっと明かしてくれたり、逆に聞き手が友達に思っていることを漏らしたりなんてことをします。カラっとした演技の中にちょっと心細そうにするとギャップで二重に可愛いのです。女友達、耳かき、酒、メシ。これだけあれば休日なんて充実して過ごせるんです。

借金まみれの彼と、死のうと思ってた所を彼に出会ってのらりくらりと生きている彼女。
ポストには催促状、ライフラインは止められ、まさにギリギリアウトな生活を送る2人。
それでも笑って最後までヤケを起こさずに過ごしていられたのは、1人じゃないからなのかな。

こんな状況、確かに絶望で望みなんてない。
でも彼女が彼に出会う前に死んでいたもしもがあったのなら、一緒に心中する今の方が幸せなのは間違いないと感じました。

私は初めてこの作品を聴いたとき、泣きました。
まるで本当に推しが隣にいて自分に語り掛けてくれているかのような臨場感や推しの口から紡ぎだされる甘いセリフに胸が満たされたからです。
たぶんこの子世界一かわいいです。

それに構成も上手いなと感じました。
トラック1、2で距離を縮めてからのおやすみピアノはすごくリラックスできて、ここで寝落ちしそうになりました。
そしてトラック7では添い寝!!!
穏やかなピアノの音色にうとうとしていたところに唐突の至近距離。
初回はこの落差にドキドキしっぱなしで添い寝パートはずっと緊張しながら聴いてました。
いや、かわいすぎる。何度聴いても最高にかわいい。

一人のファンとしてお勧めするのですが、”橙里セイ”さんのファンの方で、もし購入を迷っているようなら買うべきです。
絶対に後悔しないだけの価値がこの作品にはあります。

男の子はこういうのが好きなんでしょ?と言わんばかりのシチュエーションボイスです。
ラスボス戦で主人公達がピンチになった時に誰が助けに来てくれたら嬉しいのか?
死んでいたはずの師匠や仲間、ライバルなど色々候補は上がると思いますが、そこで戦闘とは無縁のはずだった妹が助けに来てくれると言うのも熱いですね。
非戦闘員だと思っていたからこその熱さを堪能できる作品です。

イラストのイケメンに惹かれて購入。
シュッとした輪郭なので男性的かと思いきや、あらすじを読み、そして聞いて納得・期待通りのキャラクターだった。描かれてる小道具にも意味があってちゃんと良い。うーん、ポーズは眼鏡の差分用だと思うけど、無いときは謎ポーズになってしまってる感じがする。

ストーリーについて、すごく好きなやつだった。関係性が深まってから、雨の日限定→、眠っているこちらを起こさず立ち去る→、と前半と後半で対になってて予想通りだけど期待通りでくぅーっとなった。
ヒロインの如月花は物をはっきり言うけど、本当に大事にしてるモノについては怖くて言えず、それについて褒められると泣いてしまうような可愛らしい一面がある子。だからといって根の態度は変えず、あえて言わずに終わるあのむず痒さもたまらなかった。

耳かきの導入は、え、いきなり?って感じで笑えた。ヒマリさんの言う通りこれ図書室でやってんだよな～。試される司書さん。特別な体験過ぎる。