2024年03月05日
完全にタイトル通りの内容なので、このタイトルに惹かれて興味が出ている人にとっては間違いない作品だと思います。
さて、「セカイ系」と言うと大抵00年代の作品が挙げられると思います。いわゆる「三大セカイ系」と呼ばれる作品群に属する作品もすべて00年代の作品ですし。そんな中で、あえて90年代セカイ系を持ち出すあたりにこだわりを感じますね。これは個人的なイメージですが00年代セカイ系がアニメ作品的であるのに対して、90年代セカイ系はライトノベル的である印象があります。だからか、この音声作品もどこか文学チックに聴こえましたね。耳に馴染むテキストです。
ジャケ絵から漂う儚げな雰囲気に惹かれて購入、
結果として大正解でした。
共依存の百合もの?位のぼんやりした認識で聴き始めたら
自分の思ってた数段上にドロドロとしたお話で
最後のトラック中【仕上げ】の辺りからはついつい
「え、ちょっと待って・・・」
とか
「うわやばいって」、
みたいな一人言が出てしまうくらい没入してしまい
聴き終わってからはしばらく放心状態で、
その後もふとした時にこの作品のことが頭を過っています。
本来が所謂ハピエン厨なのもあり
この時響が、憂奈がこうしていれば・・・と違う結末になりそうなルートをあれこれ妄想してしまいますが
今回のようなエンドも美しいものなんだな・・・という気付きをもらえました。
次にEXトラックの耳かきパートなんですが
音圧が強すぎず丁度よくて
憂奈が響の耳が傷付かないように優しく耳を掻いている姿が目に浮かぶようでした。
尺も充分なのでこれで寝れます。
あとサークル主さんのYouTubeチャンネルにて公開されている曲
【幽体ロマンティック】は作中の響の心境が歌詞になっていて、
より作品の深みにハマれたので必聴ものですね。
曲調も良く鬼リピしてます。
価格もお手頃ですし色んな角度から楽しめる作品でした。
こちらサークルさんの今後の展開も楽しみにしてます。
2024年03月05日
ゲーム本編で非常にお世話になっていたので購入。本編同様にたくさん喋ってくれました。
飄々としているいつものヒマリと、ちょっと焦っているギャップ萌えなヒマリの反復横跳びボイスです。
個人的に好みだったのが車椅子を動かすパート。オフィシャルアートワークスにてヒマリの車椅子について結構細かく書かれていたのですが、それを踏まえた上でこれを聴くと解像度が3割増しくらいになって中々楽しかったです。
2024年03月05日
メイドちゃんの声がもうとにかく良い。収録環境やマイクのおかげもあるのでしょうが、声がとてもクリアに、そしてメイドちゃんの存在がすぐそばに感じ取れます。囁いてる時の声なんて、本当に耳元で囁かれているかのよう。
そんな声で聞かされるメイドちゃんからの罵り、こちらを人と思っていないかのような見下しは不思議と心地良いものになっています。心の奥のMの部分が刺激されているのでしょうか。
特に低めの声で責め立てられるところはゾクゾクしました。屈辱的なことを言われているのに気持ちが良い……。
無料で罵ってもらえる本作、おすすめです。
2024年03月05日
2024年03月05日
独特な世界観がどこまでも魅力的な作者様のオリジナル音楽作品。不規則な音色とミク特有の機械音声が混じることでより混沌とした世界観が強調されています。ミクの歌声がとにかく悍ましく、ミクをこんな風に扱えるのはおそらくこの作者様だけなのでは?ミク本人もきっと驚いていることでしょうね。何度聞いても飽きない中毒性まで完備されている良い作品ですよ。
耳を通して体験する冒険の旅ということを打ち出しこれまで2作出されいていますが、今回はよりコンセプト色が強くなり没入感が強まったよう感じます。
曲が進むにつれ、出発から旅支度、壮大な山との対峙、自然の神秘を描いています(と思っています。)
前作までの空気感がある楽曲はもちろん健在ですが、ファミコン風サウンドの楽曲fire startも新機軸で面白いです。曲の配置も素晴らしい。
また、これまでの作品をセルフオマージュ、アップデートしている楽曲もあります。思わずニヤッとしてしまい、シリーズ通してより好きになりました。
最初は素材として探していた所からの出会いですが、今は良質な音楽アルバムとしての側面で楽しんでおります。次作も今から楽しみです。今回は山がテーマでしたが次は海や空なのかな。