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作品のタイトルにあるように、聴き手であるあなたに懐いている後輩との日々を描いた作品です。

あくまでも「懐いている」というのがポイントで
もし主人公とヒロイン氷室永璃花ちゃんの2人が
最終的に恋仲になるとしたら
折り返し地点にいるかどうかのあたり
好感度を得ていることは間違いないのですが
主人公と付き合う直前というほどの感触はありません。

だが、それがいい!

音声作品は美少女ゲームなどの媒体と異なり
尺が限られているため
聴き手とヒロインの関係は
初めから高い好感度に設定する(あるいは恋仲である)か
駆け足気味で急接近することが多い印象ですが
本作は最後まで良き先輩と後輩の微笑ましい関係で終わっています。

血糖値が上がるほどに
甘いらぶらぶちゅっちゅな関係もそれはそれで良い物ですが
本作ぐらいにほのかに甘い関係性を描いた日常も良いですよね…!

氷室永璃花ちゃんはキャラクター紹介で「ドライな性格」と評されています。
しかし、聴き手である主人公には
そういった態度を取っている印象はありません。
むしろよく懐いてくれていることを
感じさせてくれるキャラクターなのですが
作中では数ヶ月は時間が経過していること
聴き手との関係は良好でも
リップクリームの盗難被害の際には
隣の席の女の子に犯人扱いされてしまうことから
聴き手に対しての特別懐いていることが窺えます。

あんまり人に懐かない猫が特定の人だけには何故か懐いている
みたいなことなんでしょう。

とはいえ主人公との関係性を築いたことで
氷室永璃花ちゃんも変化が訪れていることは確かなので
もう少し進んだ2人の関係性も是非見てみたいですね!

もうちょっと好感度高まったあとに
主人公が誰かに告白されちゃったりなんかして
最初はお祝いしようとするんですけど
自分の先輩への気持ちに気付いちゃって上手くお祝いできない…
というか先輩は告白を断っていて一安心…みたいな氷室永璃花ちゃんが見たいです。