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「隣の席の佐藤さん(ポルカコミックス)1【特典付き】」 へのレビュー

    • 2019年08月22日
      登場人物の日常を繊細にすくい上げ、大切に
      物語化してゆく手腕に喝采を送りたい、原作
      小説のコミカライズ・表題作・第1話から第
      7話までをを収録した、一巻目。
      印象に残った収録作品は、不注意から、手に
      怪我をした”山口くん”。その光景を見ていた
      隣の席の”佐藤さん”が手渡ししたのは、絆創
      膏・・・な、「第1話 隣のあの子と絆創膏」。
      モノローグで、”山口くん”の”佐藤さん”評が
      語られるのですが、彼女のことを『苦手』と
      評しながら、既に惹かれていることを、ある
      意味、告白している”山口くん”が、好印象な
      お話でした。
      読んでいて印象的だったのは、一人遊びに熱
      中していたり、からかってきたり、とかいう
      ケレン味はありませんが、その、オーソドッ
      クスなスタイルが、却って、静かに押し寄せ
      るさざ波の様に、読み手を捕らえて離しませ
      ん。
      丁寧に読みたいという衝動に駆られる、良作。

      1人が役に立ったと答えています

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