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Recensione per 霧の声、壁を越え。

    • 「気が付いたら見知らぬ場所に閉じこめられていて…」という、シチュエーション物です。
      登場人物は主人公とヒロインの二人だけ。互いに記憶を無くしているという設定で、お話はヒロインが主人公に話しかける事で進みます。
      他に誰もおらず、壁で隔てられているため互いの顔が見えない中で会話を続ける内に芽生える恋愛感情。そして会話を重ねる内に徐々に甦る記憶。
      この二つがこのお話の両輪なのですが、これ以上はネタバレになってしまいます。
      ラストはシリアス展開ですが、一応の救いはあります。

      「全てが謎」という設定上、明確な説明の無いままいきなり突飛な設定で話が始まるので、そういうのが苦手な方にはお勧めできませんが、設定を受け入れてしまえばヒロインの感情の変化など聞き所は多いと思います。
      個人的には星新一の短編SFというか、昔のラジオドラマを聴くような感覚で楽しめました。

      1 utenti lo hanno trovato utile.

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