酒蔵の麹を絶やしてしまった私に麹室の神が『代はお前の身を甘くして払え』と湿った褥へ招き、新しい酒母が立つまで夜ごと奥へ注がれて孕んだ話・一話〜

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酒蔵の麹を絶やしてしまった私に麹室の神が『代はお前の身を甘くして払え』と湿った褥へ招き、新しい酒母が立つまで夜ごと奥へ注がれて孕んだ話・一話〜 [クリボーー]
サークル名 クリボーー
販売日 2026年10月11日 0時
カップリング
作者 宇津木 しずり
年齢指定
R18
作品形式
ファイル形式
PDF
その他
乙女向けAI一部利用
ページ数 121
ジャンル
ファイル容量
1004.69KB

作品内容

序

「手を入れるな。まだ熱がある」暗がりから声だけが来た。戸を引いたのに頬へ来るはずの熱はなく、板の隙間から入った光が一本の筋になって床に落ちているだけだった。

あらまし

酒は麹からしか始まらない。塩谷みつ(26歳)は父の蔵で麹室をひとり任された年に、夜半の炭を落としてしまった。室の温みが落ち、盛ってあった麹は一枚残らず使えなくなった。仕込みは止まり、蔵の者の冬の賃金ごと止まる。暗い室へ入ったみつに、姿より先に声が応える。麹室の神と呼ばれてきたものが、室の熱を失って板の間に座っていた。神は詫びを求めず、代の払い方を二つ並べる。隣の蔵から麹を貰い受けて仕込み直すか、この身で甘くして払うか。室の戸に閂はなく、朝になれば自分は灰の中へ退くとも先に言った。炭を落としたのは自分の手で、待っているのは蔵の全部だった。みつは後のほうを選ぶ。受け取るばかりでは足りないと知って、自分の手で蒸米を盛り、自分の側から差し出す段を先に置いた。室の神ではなく酛と呼べ、と神が呼び名を訂正し、名がはじめて効いた。腐らせるのと甘くするのの境が自分でも分からないというその神は、触れたものを甘くすることしか知らない。湿った褥へ夜ごと奥まで注いでいく。湯を使っても髪と手首の内側から甘い匂いが抜けなくなり、やがて自分の息まで同じ匂いになっている。酒母の泡が高く立ち、落ち、袋から新酒の滴が落ちる頃には、みつは孕んでいる。〈第一話〉

人と、人ならざるもの

■塩谷 みつ(しおたに みつ/視点人物)――26歳。父の酒蔵で麹室をひとり任された娘。任されたことを返したい一心で夜を詰め、自分の失態は自分で引き受ける。一人称『わたし』。
■酛(もと/攻)――蔵で長く麹室の神と呼ばれてきたもの。人の姿では背の高い厚い肩の男で、肌は湯気に濡れ、指先だけが白く粉を吹いている。腐らせるのと甘くするのの境が自分でも分からず、触れたものを甘くすることしか知らない。
(この話にあらわれる人も神も、みな十八の齢を過ぎています)

読みどころ

・匂いが落ちないという一点だけで頂点を書く。湯を使っても髪と手首の内側から抜けず、最後には自分の息まで同じ匂いになっている/・代の払い方を神が先に二つ並べ、選んだのは彼女の口だという設計。室の戸に閂はなく、朝ごとに神のほうが灰へ退く/・受け取るばかりで終わらせず、彼女が自分の手で蒸米を盛って差し出す段を頂点の前に置く/・名は神自身が呼び名を訂正する形で明かす。彼女が呼び違えた一度が、そのまま名の出どころになる/・戸に結ぶ露、麹蓋の温み、酒母の泡、袋から落ちる滴――十六章それぞれに別の指標を置いて新酒へ向かう

体裁

和風あやかし・人外つがいTL/ヒロイン一人称/本文 約3.9〜4.2万字(全16章)/体験版で第1章〜第3章(約8,088字)が読めます/挿絵なし・縦組みPDF/本作は連作の第一話です。
・ジャンル: 人外/汗/体格差/クンニ/連続絶頂/中出し/孕ませ・妊娠/溺愛
・横書きPDF・全121ページ

断り書き

・本作はR18(成人向け)作品です。18歳未満の方のご購入・閲覧はご遠慮ください。

・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
 一部手作業の調整を加えています。

・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
 実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。

・本作は酒蔵・麹の習俗に材を取った和風ファンタジーのフィクションであり、現実のいかなる信仰・風習・強要も肯定するものではありません。登場する人物はすべて成人(18歳以上)で、代の形は本人が選んでいます。

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