漆の木を掻き殺した詫びに漆室へ入った私を漆の神が『痕を残す者の痕になれ』と黒い腕で押し伏せ、塗り重ねが乾くまで幾夜も種を置かれ孕んだ話・一話〜

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漆の木を掻き殺した詫びに漆室へ入った私を漆の神が『痕を残す者の痕になれ』と黒い腕で押し伏せ、塗り重ねが乾くまで幾夜も種を置かれ孕んだ話・一話〜 [クリボーー]
サークル名 クリボーー
販売日 2026年10月11日 0時
カップリング
作者 宇津木 しずり
年齢指定
R18
作品形式
ファイル形式
PDF
その他
乙女向けAI一部利用
ページ数 125
ジャンル
ファイル容量
896.33KB

作品内容

序

戸を引いた途端に、酸く湿ったものが鼻の奥へ来た。漆室の床には水が打たれていて、黒い椀が並んだまま固まりを待っている。並びのいちばん奥で、水の上に人の足のかたちが立っていた。

あらまし

山の漆は、掻き子が夏のあいだに少しずつ傷を入れて液を集める。桐原あさ(24歳)は手を悪くした父の代わりに山へ入り、注文に追われて傷を深く入れ過ぎ、掻き終える前に一本を枯らしてしまった。詫びのつもりで漆室の戸を引いたあさは、水を打った床の奥に人の足のかたちを見る。漆の神と呼ばれてきたものが、掻き殺された木の分だけ薄くなって立っていた。神は詫びを求めず、代の払い方を二つ並べる。隣の山から漆を買い受けて塗り上げるか、この身で塗り重ねるか。室の戸には掛け金がなく、朝になれば自分は漆の中へ退くとも先に言った。刃を深く入れたのは自分の手で、塗り上がりを待つのは村の仕事の全部だった。あさは後のほうを選び、腫れるのを承知で素手を漆へ入れる。触れた指は熱を持って膨れ、引くつもりで出した手が相手の腕を引き寄せていた。掻かれる前の名を、神が自分の口で明かす。蠟色。あさが呼び返して、名がはじめて効いた。触れた者に必ず痕を残すと知るその神は、痕を残さずにいられない。水を打った板の上へ夜ごと種を置いていく。竹筒の液の嵩が上がり、掻き目の段が頭より高くなり、爪の間の黒が抜けていく。塗り重ねが乾く頃には、あさは孕んでいる。〈第一話〉

人と、人ならざるもの

■桐原 あさ(きりはら あさ/視点人物)――24歳。漆掻きの家の娘で、手を悪くした父に代わって山の漆を掻いている。仕事を前にすると急ぎすぎる癖があり、その結果は自分で引き受ける。一人称『わたし』。
■蠟色(ろいろ/攻)――村で長く漆の神と呼ばれてきたもの。人の姿では肩幅の広い背の高い男で、肌は塗り上がりの黒に濡れて見え、掌だけが乾いている。触れた者に必ず痕を残すと知っていて、それでも手を伸ばす。
(この話にあらわれる人も神も、みな十八の齢を過ぎています)

読みどころ

・止めるつもりで出した手が押し返さずに引き寄せている、という身体の先走りだけで頂点を書く。言葉での説明は一度も置かない/・代の払い方を神が先に二つ並べ、選んだのは彼女の口だという設計。室の戸に掛け金はなく、朝ごとに神のほうが漆の中へ退く/・名を明かすのは神自身。触れれば必ず痕が残るから、痕の代わりに名を渡すという理屈で明かす/・竹筒の液の嵩、掻き目の段、研ぎ炭の減り、爪の間の黒――十六章それぞれに別の指標を置いて塗り上がりへ向かう

体裁

和風あやかし・人外つがいTL/ヒロイン一人称/本文 約3.9〜4.2万字(全16章)/体験版で第1章〜第3章(約7,827字)が読めます/挿絵なし・縦組みPDF/本作は連作の第一話です。
・ジャンル: 人外/体格差/焦らし/指責め/連続絶頂/潮吹き/孕ませ・妊娠/溺愛
・横書きPDF・全125ページ

断り書き

・本作はR18(成人向け)作品です。18歳未満の方のご購入・閲覧はご遠慮ください。

・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
 一部手作業の調整を加えています。

・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
 実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。

・本作は漆掻き・漆工の習俗に材を取った和風ファンタジーのフィクションであり、現実のいかなる信仰・風習・強要も肯定するものではありません。登場する人物はすべて成人(18歳以上)で、代の形は本人が選んでいます。

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