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作品内容
■あらすじ
鑿の音が止まった。木の狂いを見るときと同じ目で、木型師さんはあたしの手を見ていた。顔より、ずっと長く。「納める型が終わるまで」――それが帰さないの意味だとは、聞いていない。
実家の和菓子屋を継ぐと決めた春、代替わりの披露に配る和三盆の木型を、山裾の工房にひとり残った木型師・硯さんに頼んだ。三十八歳。桜の木を彫って菓子の型を作る、この県で最後のひとり。『納める型が終わるまで』――彫っている間は木の狂いを見るから依頼主にそばにいてほしい、と言われて、あたしは工房の奥の部屋に住み込んだ。ところが梅の型が終われば鶴、鶴が終われば波と、彼は約束の型を一枚ずつ彫り足しては納めを延ばしていく。彫り台に向かう彼の指先は、木肌の割れひとつ見逃さない。その指があたしの手の甲をなぞって、輪郭を確かめるように、毎晩。感覚がぜんぶ、触れられた一点に集まってしまう。すべての型が桐箱に納まった朝、彼は箱の紐を結んで、終わった、と言った。あたしは桐箱を受け取って、それから新しい注文書を彫り台の上に置いた。品名の欄には、あたしの代の菓子の名前がぜんぶ書いてある。
■ジャンル
執着/溺愛/種付け/中出し/年上攻め/焦らし/連続絶頂/対面座位
■登場人物
■名倉 あんず(なくら あんず)/26歳――ヒロイン・視点人物。実家の和菓子屋を継ぐと決めた跡取り娘。手先の器用さだけは職人に負けない自負がある。
■鷹取 硯(たかとり けん)/38歳――菓子木型を彫る、県で最後のひとりの木型師。人の顔より、その人の手を長く見る癖がある。
登場人物はいずれも18歳以上の成人。
■ページ数
全50ページ
■ご注意
・本作はR18(成人向け)作品です。18歳未満の方のご購入・閲覧はご遠慮ください。
・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作は木型工房での住み込みと納めの引き延ばしを題材とするフィクションであり、現実のいかなる強要・犯罪・迷惑行為も肯定するものではありません。性描写はすべて成人(18歳以上)の合意ある関係として描いています。



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