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作品内容
■あらすじ
人前で弾くのは、手本の四小節だけにしてきた。その四小節が、八年ぶりだった。「音より、先輩の震え方を覚えたいです」――防音室の扉が閉まると、外の音は何ひとつ届かない。
「この音、まだ先輩の音じゃないです」。年に一度の調律に来た男は、鍵盤をひとつ叩いただけでそう言った。朝倉澄佳、三十二歳。実家の防音室で子どもたちにピアノを教えている。派遣されてきたのは柊律、二十六歳。同じ音大で同じ教授に師事した、六年下の後輩だった。八年前の門下の発表会で澄佳の演奏を聴いた日から、弾く側をやめて調える側へ回ったのだという。律は二百三十本の弦を一本ずつ締めながら、澄佳が自分でも忘れていたことを言い当てていく。打鍵が強くなった時期、右手だけ力の抜けない癖、夜にひとりで同じ曲を弾きつづけてきた八年。「音は嘘をつかないんです」。最後の生徒が帰るころ、仕事はきちんと終わった。それなのに彼は帰らずに、二重の扉を内側から閉める。「弾いてください、って言ったら、先輩は弾かないと思います」。そして、「だから言いません」。そこから先、弦を合わせ直すたびに彼の敬語は一段ずつ落ちていった。「先輩」が「澄佳さん」になり、行為の途中で、名前は呼び捨てになる。防音室は、どれだけ声を出しても外に届かない。「澄佳さんが捨てたところから、俺は始まってるので」
■ジャンル
年下/逆年齢差/溺愛/執着/クンニ/絶頂/中出し/孕ませ
■登場人物
■朝倉 澄佳(あさくら すみか)/32歳――ヒロイン・視点人物。実家の防音室で子どもにピアノを教える講師。弾くことで立つのをやめて十年、人前で弾かなくなって八年。年上らしくあることで自分を保っている。成人。
■柊 律(ひいらぎ りつ)/26歳――年に一度の調律に来た調律師。六歳下。同じ音大で同じ教授に師事した六年下の後輩で、八年前の門下の発表会で澄佳の演奏を聴き、弾く側をやめて調律師になった。弦を合わせ直すたびに敬語が一段ずつ落ちる。はじめは澄佳を「先輩」と呼ぶ。成人。
■ページ数
全59ページ
■ご注意
・本作はR18(成人向け)作品です。18歳未満の方のご購入・閲覧はご遠慮ください。
・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作はフィクションです。登場する性行為はすべて成人(18歳以上)による同意のうえのものです。



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